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明治37年 清国水師営を描いた絵葉書用の石版

絵葉書の版として作られた石版ですね。
印の様な図には「第三軍 37‐9‐20 水師営」とあり、1904(明治37)年の清国軍の駐屯地を描いたものだと思われます。

版を紙越しに鉛筆で擦って、それを画像反転したのがこちら。

この版で描かれた1904(明治37)年に勃発した日露戦争によって、絵葉書ブームが起きます。
この版の絵葉書も、ご当地の絵葉書として、生の情景を描いた最新ニュースとして物凄い需要があったでしょうね。
ですから、このような多少稚拙な石版でも人気あったと思います。

石版による印刷をリトグラフと言います。水と油の反発作用を利用してインクを乗せていくのですね。材質は石灰石を用います。
けど、どうなんですかね?
この版だけでなく、多色のための別版があったのでしょうか?

また、石板の右端に「乙巳九月十三日 於清国顧家屯 大塚郡六彫刻」とあるので、この石板が制作されたのは、1905(明治38)年だとわかります。
中国の青島市「顧家荘村」において、「大塚郡六」という人物が彫った作品のようです。
「大塚郡六」についてはよくわかりません。

この版を用いた絵葉書が見つかったら、是非声をかけてください!

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