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支那好きの川勝も右に倣って抵抗し、とうとうJRはリニア新幹線の2027年開業を諦めた。そしたら川勝は「志成った」と辞任した。朝日新聞の投書欄にその川勝を褒める一文があった。

以下は本日発売された週刊新潮の掉尾を飾る高山正之の連載コラムからである。
本論文も彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであることを証明している。
日本国民のみならず世界中の人たちが必読。

川勝の罪
川勝平太は早大を出てオクスフォードに学んだ。
静岡では大変なエリートなのに、なんだかずっと生臭かった。 
県庁の新入職員に君らは野菜を売り、牛の世話をする連中とは違う、頭脳を求められていると言った。 
オレ様はその頭脳集団のトップにいる超エリートだと言いたかったのか。 
もしかして東大コンプレックスかという声がある。
日本ではオクスフォードなど外国の駅弁大学扱いだし、ただの早大出としか見てくれない。 
そんな僻みがあるから二言目にはエリートだ、他の連中とは違うんだと気張りたがる。 
知事選に出るときも自民の誘いを蹴ってあの悪夢の民主党から出た。 
自民党はよくも悪くも日本人党だ。
均質日本人でも左右に多少のブレはある。
それは派閥という形で吸収してきた。 
そのブレが埒を超えたところに共産党や民主党がある。
だから帰化した人や二重国籍の人が馴染む。 
川勝はその埒外の党を選んだ。
普通ではないのがエリートの証だと思ったか。 
就任すると川勝は即座にリニア新幹線を拒んだ。
大井川は越させないと。 
新幹線「のぞみ」は静岡に停まらない。
リニア新幹保も停まらない。 
半端なエリートは無視されるのが大嫌いなのだ。
「偉い。それがエリートだ」とわざわざ静岡まできた支那の外相、王毅が褒めそやしたという話がある。 
明の学者、方孝儒は頑として永楽帝を正当な皇帝と認めなかった。 
怒った帝は方孝儒の父方の眷属800人を殺し、母万も殺し、妻の眷属も殺していったが応じなかった。 
かくて方孝儒を知る友人知人まで皆殺しにされてしまった。 
明は盗っ人上がりの坊主米元璋が建てた。 
そんな国の皇帝の血統などどうでもいいのに、方孝儒は妙なところで我を通した。
そういう傍迷惑を支那人はなぜか称揚する。 
支那好きの川勝も右に倣って抵抗し、とうとうJRはリニア新幹線の2027年開業を諦めた。 
そしたら川勝は「志成った」と辞任した。 
朝日新聞の投書欄にその川勝を褒める一文があった。 
75歳の投稿者は本気で大井川の自然環境を心配し、その上で「人口減少・経済縮小時代の日本でトンネルだらけの超高速新幹線に意味があるのか」と方孝孺みたいに理を説く。 
投稿者は朝日の記事を心から真実と信じていることが分かる。 
出来れば他の産経新聞とかも読んでいればと思う。
なぜなら朝日は若宮啓文のころから肝心なことを一切書かなくなった。 
加計問題では安倍疑惑を否定する加戸元愛媛県知事の国会証言を不都合につきボツにしている。 
リニア新幹線も同じ。
国鉄の京谷好泰が世界に先駆け、次世代高速輸送機関として世に送り出した。 
そこに支那が出てきた。
彼らにモラルはない。
新幹線ですら日本から盗んで支那ブランドで世界に売って恬(てん)として恥じない。 
リニアもすでに日本から技術を盗み、技術者を買い込んで試験線ではもう時速600㌔を出している。 
それを上海ー杭州-寧波で35年開業を目指している。
リニアも支那印で売り出す気だ。 
しかしそのためには先行する日本に待ったをかけねばならない。 
それで駐日支那大使が足繁く知事室に通い、王毅も何ごとかを囁きにきた。 
川勝も支那に行って習近平が特別に会っている。 
川勝は引退会見で「(JRリニアの開業は)13年遅れの37年になる。大きな区切りができた」と語った。 
リニアは優れて日本の国益と知財の問題だった。
それを川勝が潰した。 
しかし朝日は川勝の行状に支那が絡んでいることは一行も書かなかった。 
書かないから読者の視野は狭まり、トンネルの多さしか見えていない。 
支那を外して「そんなに急いでどこにいく」と読者を嗾ける。
投稿して恥を哂す読者を朝日は嗤っている。

 

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