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村崎沙貴
2023年1月20日 17:38
ある日の雅近邸 角盥を洗顔用の水で満たし、運んで行く。 篤良様のもとでこのような雑用を担うことはなかった。しかし、ここでの私・誠は専属護衛ではない、ただの従者だ。少しでも役に立たねば。 持ち前の平衡感覚を存分に駆使しているおかげで、水面にはさざ波すら立たない。 この技を初めて披露した時、雅近様は『すごい、確かにすごいけど。何というか、くだらない……せっかくの素晴らしい運動神経の無駄遣いじ