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The Artist's Way「第4章:本来の自分を取り戻す」

ジュリア・キャメロン著「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」の第4週目の最終日を本日迎えている。

第4週目には「1週間、活字を読まない・エクササイズ」が設けられている。

エクササイズの説明には『入ってくる情報に気を配り、最小限に抑えていれば、すみやかに、「活字を読まない」ことの恩恵を受けられるようになる。』と書かれている。

この「活字を読まない」ことに、多くの人が抵抗を示すという。
私も、いったいどうしたらいい? と戸惑った。

2001年に初版が発行されてから20年。「入ってくる情報」はだいぶ変わっているだろう。単純に、本を読まなければいいというだけではすまないエクササイズだ。

この第4週目に入る際、経験者の声を探してみたもののあまりヒットせず、「活字」や「情報」をどこまで抑えるのか、模索しながらの1週間だった。


オンラインMTGやイベントへの参加、SlackやLINEなどのコミュニケーションツールでのやりとりを完全に断つことはできなかった。
が、1日にアクセスする回数は意識的に減らせたとは思う。
(それでも1日中PCの前で声を聴いたり、テキストでやりとりしていたのだが…)

Twitterは95%減らせた。
ちょうど周囲でも話題になっていた、clubhouseへのアクセスは登録だけで終えた。

本棚の整理をして、読みたい本がたくさんあることに気が付いた。
やろうと思っていた音声の編集も終えてすっきりした。

寝る前にダラダラとWEBマンガを読む癖があったけれど、目覚ましのセットをしてスマホを伏せた。

「何をするか」に意識的になれたように思う。


始まる時には、「本を読まないで瞑想をしよう」とか、「テレビを見ずに部屋を片付ける」といった過ごし方をイメージしていたのだけど、単純にそういうことでもないのかもしれない。

入ってくる情報に気を配り、最小限に抑える」ことを意識することが、このエクササイズの目的なのかもしれない。

暇だから本を読む、流行っている映画だから観る、SNSで時間をつぶす。
そういう「無意識に」行っている日々の習慣を、いったんストップさせることができるエクササイズなのではないかと思った。


この1週間の経験が、すぐになにかのカタチとなって現れることではないので、しばらく観察してみようと思う。


私の日常には「受動的」な経験や、思考の時間が多いなぁと思ったことも、このエクササイズの個人的な気づきのひとつだ。

情報、エンタメ、体験。
受け取るだけで私の1日はあっという間に終わる。自分が何かを考えているようで、それは誰かや何かから「もらった刺激」から派生しているだけかもしれない。

時間の使い方も、MTGやイベントが中心になっている。もちろんそれらは業務に必要だったり、自分が参加を望んでいることではあるのだけど。


このエクササイズに限らず、毎日のモーニングページや、アーティストデイトなどを実践していることも影響しているのかもしれない。

ちょうどこの第4週目は、

「まずエネルギーのパターンに変化が生じ、夜見る夢や白昼夢が強烈に、そして鮮明になる。」
「次に、以前はしっくりいっていたかのように思われた人生の多くが、しっくりいかなくなり、もっている服の半分が変なものに思えてくる。」
「その一方で、自分の正直さがわずらわしく感じられるようになる。好き嫌いの言葉が頻繁に口をついて出てくるといったことも起こる。要するに、あなたの好みや判断や個人的なアイデンティティが透けて見えはじめるのだ。」

とある。

能動的なつもりでも、受動的な行動だったのかもしれないと考えたことは今までなかったので、今回はよいきっかけになった。

そんなふうに思ったことを、どうするのか? は、正直わからない。

このエクササイズを経験した1週間の感想であることを記しておきたいと思ったのだ。


引き続き、入ってくる情報に気を配っていきたいと思う。


私には「いまやりたいこと」「いまやらずにいられないこと」がなかったので、誰かがくれる情報やエンタメに救われてきた時間もたくさんある。

そうした日々の過ごし方を否定したいのではなく、より自分がやりたいと思うことに時間を使いたいと思い始めているのだ。

「やりたいことをやろう」と言葉にするのは簡単だけど、「やりたいこと」の実感をもって1日を過ごすことは、なかなかにしんどい。

「本当にやりたいこと」などないかもしれないし、この本の12章の実践を終えた時に変わらない日常があるのかもしれない。やってみないとわからないことを、私は「やってみたい」と思っているのだな。


実践ワークの記録はなかなか難しい。
これもいい経験である。

ありがとうございます。ロックンロールと生クリームとマンガと物語に使いながら、自分の中のことばを探っていきまます。