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綾小路の魅力

ようこそ実力至上主義の教室へという物語を見たことがあるだろうか。
その主人公がなんだか魅力的であるということだ。
それがなぜだか考察してみる。

そもそも、主人公の生い立ちはホワイトハウスという閉鎖的な空間の中でエリートを養成するところにいて、身体的にも頭脳的にも綾小路清隆は過去にもないくらい優秀な成績をおさめていた。

しかし、高校に入ると、落ちこぼれの集まりのEクラスに配属されることになる。本人は実力があるから、入試問題でも解けない問題はなかったはずだが、平均点が5割になるように調整してなるべく目立たないようにしていた。その行為自体が格好いい。w

1 魅力的な1つとしては、能力があるのに目立たないようにしているということだ。満点を取れるのに半分の点数しか取らない。特別テストでも大いに貢献したのに堀北のおかげだという。先輩から過去問をもらい赤点が出ないようにクラスメイトを助ける行為をしたのに櫛田がやったことにしてくれという。
これは綾小路清隆が目立たないようにするための行動だが普通にかっこいいと感じる。現代社会ではこんなことないのではないだろうか。
自分がやったことは大きくいって褒めてもらう。褒められると嬉しいから褒められるような行動をとる。そうした価値観で生きている人も多いだろうし、この物語の中で出てくる櫛田は承認欲求の怪物という話も紹介されている。
綾小路を魅力たらしめているのは、不必要に前に出ず、裏ですべきことをしっかりとやり、手柄は人に譲るということだ。

2 その他の魅力としては、常にクールということだ。
割とどのシーンでも淡々と冷静になって戦略を考えたりしている。
身体能力、頭脳も明晰な上に特別試験の対策を冷静に分析している様子はクールでかっこいい。なんだか堀北が頼りたくなるのもわかる気がする。

3 そのほかの魅力としては、女性を恋愛対象としてみてないということだ。
綾小路的には、全ての人は駒という認識らしい。笑
だとすれば、相手から告白されても受けるはずがない。心が全然動いていないということも凄さだろう。普通の男子なら乗ってしまうようなことでも冷静に行動することができる。冷徹なようにも見えるが、その冷徹さと恋愛話という浮かれたことなんて一切考えてもいないようなその思考のクリアさが彼の結果を生み出しているのかもしれない。

確かに、恋愛のことを考えないという条件がつくだけで、思考は目標達成に必要なことに進むし、女子の機嫌をわざわざとる必要もなくなるので、自然体でいられるし、本音を言うことができる。
それはかなり生き方としては楽だし、自然体でいる彼に男子・女子ともに人
が寄ってくるのは自然なことだろう。

4 あとは、人助けをしているということだ。
本人は助けるためという目的のみではない時もあるが、ついでにとはいえしっかりと助ける。たとえば、あいりというキャラクターが痴漢に困っているような状況下でも痴漢をする男から守るという行動をとっていた。また、堀北に関しても堀北のプランが失敗することを見越して、クラスが勝てるように裏で戦略を実行したり、龍園との勝負でもCクラスの裏切り者の証拠を提示したりして助けた。それに、軽井沢についてもコマにしようという狙いがあったにせよ、龍園に潰されかけていた軽井沢を助けることになった。さらに、一ノ瀬に関しても坂柳から守れるようにお見舞いや精神的に一度壊すという行動を取り、立ち直れるように助けているといえる。
結果として、綾小路に対する信頼感が生まれ、少しずつ心を開き、恋をする者もいるくらいだ。これは現実でもあり得るのかもしれない。普段はあまりだけど大事な場面、特に自分がピンチの時に助けてくれる人は特別感があって好きになったり、一目置くような存在になるというのはあるかもしれない。人を助けるということは一つ重要なところだろう。

ということで、魅力として、手柄を人のものにして自分はなるべく目立たないようにしている。クールである。女性に対して恋愛感情で見てない。人助けをしている。
そうした要素が綾小路の魅力あると分析できそうだが、もちろんそれは彼の能力が高いという前提もあるかもしれないが、その他にも要素があれば主観的コメントで教えて下さい。^ ^


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