【複業は日本を変える】

副業へ挑戦しようとするサラリーマンが増えています。統計はないですが、私のところへのご相談者の動向から体感としてわかります。

サラリーマンとしては、人生100年の時代は自分の職業人生が企業の寿命よりも長くなる。企業に職業人生を委ね切るはリスクが高い。いっぽうでいきなりインデペンドになることもリスクが高い。企業から安定収入を得ながら、副業で企業外=外部市場で価値が認められるスキル経験ネットワークを蓄えていきたい。まあ良いところどころの感はありますが、人生経営としては(本業を怠けない限り)合理的戦略だと思います。そしてコロナ禍で一気に普及したリモート勤務は、通勤時間の節約、Zoomなどのリモートコミュニケーションツールの普及により副業の技術的ハードルを一気に下げました。

いっぽうで企業側どうか。迷いがあり企業毎にバラツキがあるようです。企業への業務専念義務を重視する考え方もあります。いっぽうで、従業員が副業で得たスキル経験ネットワークは企業にとっての活用可能だ、自立できる従業員には独立して貰い業務委託などの形で貢献して欲しい。何より「外では使えない」中高年従業員を抱え込むリスクを低減したいという思惑もあると思います。

私は「副業」のメリットは労使双方にとって大きく、「副業」(Side Job)から「複業」(Multiple Job)へ進化していくものと予想しています。そのステージでは、サラリーマンはもはや「社畜」という自虐的生き方ではなく、自分の人生の「経営者」となります。個々人の主体的な人生経営戦略は、労働生産性を高め、日本経済復活の足掛かりになるとさえ妄想?しております。

かくいう私は38年のサラリーマン生活を経て、「複業」人生の経営者となって半年になります。率直に言って、とても面白いです!大変ですけれど、日々を楽しんでいます。「複業」間の時間配分のバランス、中でも新規事業的な取り組みについての展開戦略(価格設定、初期段階では先行投資をどの程度投入するか、早く先行投資を回収したい、でも焦って相性の悪い案件は拾いたくない等)について試行錯誤の日々ですが、仮説を立ててみる、とにかく動いてみる、その成果を定期的に検証する、というサイクルを楽しんでおります。

そういう訳で、自分の職業人生を自分で経営していきたい、でもいきなり独立するのはコワイという皆さん、吾々は同士です。いっしょに悩み、励ましあい、足らざるところを補完し合いましょう。「日本の新しい働き方」のパイオニアたらんという気概を持って一歩づつ未来へ進んでいきましょう!

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