バカになりきることのすすめ
社会人7年目で、カナダの語学学校に留学したときの話。
もちろん授業は全て英語で受けるわけだが、理解できていないのに理解しているふりをしてしまう人が多いように感じていた。もしくは単純に、恥ずかしくて質問ができない人もいたと思う。
気持ちはものすごく分かる。いわゆるカタカナ英語の発音、文法も合っているか分からない、自信のない状態で英語を発することに抵抗があった。
しかし私は、そんな羞恥心で時間を無駄にしたくないと開き直ることにしてみた。
英語を真剣に学び始めたばかりの私は、まだ生まれたばかりの赤ちゃんと一緒だ。
1歳にも満たない状態でむしろ、優秀な方ではないか?と。
分からなくて当たり前なのだから、とにかく質問しまくるおバカキャラでいこうと決めた。初めは質問することや、分からないと正直にいうことに少しの緊張があったが、1週間も経つとそのキャラ設定が人格の一部となっていた。
そのあとはもう何も怖くない。先生やクラスメイトも常に気にかけてくれ、授業のあとには、何か質問し残したことはないかと逆に質問を探すようになっていた。
さまざまな国の人がいるカナダでは、誰も細かい発音や文法なんて気にしていない。
全然伝わらないなと思っていたら、私の声が小さいからだったなんてこともあった。
つい最近カフェに行ったときにもこんなことがあった。
カフェラテのミルクをオーツミルクに変更したかったのだが、スタッフの発した英語が理解できずに、⚪︎⚪︎という単語はどういう意味ですか?と聞き返した。
彼女は簡単な言葉を使って親切に説明してくれた。
「新しい英語を覚えられて嬉しい!」という私に、彼女は優しく微笑んでくれた。
学校で勉強するよりも、こういった実体験の方がスッと英語が覚えられるものだ。
発音や文法は徐々に、学んでいけばいい。留学のファーストステップは、とにかく堂々と英語を発することだと私は思う。
もし今留学をしている人や英語に自信がない人は、とにかく自信を持って大きい声で堂々と英語を話して欲しいと思う。バカになりきってマインドが変わった私からの、ささやかなアドバイスだ。
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