駅員さんは良い

駅の改札から出られなくなった。
駅員室をのぞいても人が見えない。
仕方なくインターホンを押すと、とても若々しい良い声が聞こえてきた。
「どうされましたか。」
「あっ…」
あまりにも爽やかな声に
美男子の顔まで想像されてしまって、言葉が詰まる。

すると、駅員室の中から声がした。
「お客さん、こっち」
「あっ……、すみません。駅員さんいました」
もう少し綺麗な声を聞いていたかったな
もの惜しげな気分で、窓の中の駅員を見ると

これまた、男前であった。

ああ、今日はついてるのかついてないのか。

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