見出し画像

まねっこ

人は何かを真似て成長するといいます。
なのでそれに対して特別マイナス感情がある訳じゃないのです。
ただ私は10年単位くらいごとで「私の完コピ目指してる?」という人に出会います。
元々私は大多数に好かれるタイプではありません。
何が原因なのか分からないこともありますがおおむね「まぁそうだろうな」と嫌われる自分を客観視できていると思います。
そんな私にも本当の本当にまれに「大好き!」と言ってくれる人が大体上記周期ごとに出てくるのです。
でもその人達は不思議なことにもれなく私の「完コピ」を目指します。
最初は見た目や持ち物。
次に言動。
最後は最初出会った頃のその子の見た目や性格は跡形もないくらい「私」が目の前にいる状態に。
私も人間なので好意を向けられることは素直に嬉しいです。
ですが上記のようなことが数回続くと「また完コピマンか?」と身構えてしまうのも事実。
私は私に似た生き物とずっと向き合っていなきゃならなくなり、結局関係は続きません。
離れる際にはそれはもう命の危機を覚えるほどに大泣きの大激怒をされることも多いのですが完全に関係を終わらせないとしても私自身の心を守れる程度のお付き合いに留めるようにします。
だって単純に怖いですもん。
しかも私の完コピマン達は私には内緒で行動を起こします。
例えば私が気にって使っていた化粧品、メイク直しをした際にポーチの中を確認して次はそれを持っている。
全く違う系統の服が好みだった友人が徐々に私の好きなブランドの服を纏うようになる。
「そこは意見が違うよね。でも別に良くない?」と感じていた部分すら180度変えてでも私に迎合する。
最初は完全に自分自身が自意識過剰なんだと思っていたけれど口調とかちょっとした仕草とか付き合う友達(わざわざ私がいない場面で出会って仲良くなる)が一緒になったりとか……もう言い逃れできないレベルの完コピをされるようになって「何かヤバい」と自覚しました。
私はその人達が何をしたいのか未だに理解できていません。
特に人気者でもない・どちらかと言えば嫌われ者の私の完コピなんて何の得があるんだろう?
さすがに直接「何で真似するの?」とか聞いたことはないので一生謎のままなんだろうな~というとりとめもないお話でした。

お気に留めてくださり、ありがとうございます。 サポートいただいた分は今後の執筆活動を充実させるため、有効活用していきたいと思います。