THE TIME,研究「TIME,視聴者はブラッシュアップに何を求めていたのか その3〜TIME,らしさが見えない〜」

自称THE TIME,研究者のきらこです。

さて、批判意見から視聴者がブラッシュアップに何を求めていたかを考察する本シリーズ、第1回、第2回はこちらをご覧ください。

大変遅くなりましたが、最後の第3回のテーマはこちらです。

TIME,らしさが見えない

秋のブラッシュアップで最も多かった意見が、

「なんかZ○Pみたい」

という意見でした。

つまり、「TIME,らしさがなくなり、無個性で無難な朝番組になってしまった」という批判です。

マーケティング部の反応

特に一部界隈に不評なTIME,マーケティング部ですが、
・「ブームの秘密を徹底取材」という名の宣伝枠
・レギュラー陣が椅子に座ってワイワイ言う
という構図が、汐留の朝番組に似ているという点で始まった当初から批判がありました。

内容によっては疑問に思うものもありますが、私は面白いなぁーと思いながら見ています。また、VTR後の安住さんと部員のやりとりや、お金課長こと杉山さんのドケチいじりにも笑わせてもらってます。

※そのうちマーケティング部も考察しようと思いますので更新しましたらぜひご覧ください!

TIME,の新テーマ曲と古参ファンのご意見

ここでTIME,のテーマ曲にも触れていきます。
今年1月からTIME,のテーマ曲が服部隆之さん作曲のインスト曲になりましたが、SNSの反応を見た感じ概ね好意的な意見が多いかなと思います。

しかし、年末SPでのテーマ曲変更の予告にしろ、今日の新テーマ曲お披露目にしろ、やはり出てきたのは

「999(おはようユニバース)の方が良かった」
「番組当初の勢いはどこ?」
「無難な朝番組になり、特徴がなくなった」

という意見でした。言葉悪く言ってしまえば、いわゆる「懐古厨」ってやつですね。
思わず私もつぶやいてしまいました。

いつまでもズームインのような「ニッポンの朝が見える」に固執した番組を求めるのは、視聴者も番組も苦しいのではないのでしょうか。
番組は番組のやりたいようにやって、視聴者はそれに合わなくなったら黙って去るだけの話。

というか、この番組の核である列島中継も縮小はされど残っているし、ピアノも中高生ニュースも早朝グルメも脳シャキも残ってる。十分他の番組と差別化はされてると思うのですが、これ以上何を望んでいるのでしょうか?

閑話休題〜朝番組のタイプ〜

朝の情報番組は大きく2つのタイプに分かれていて、「ニュースを重視し、しっかり深掘りしながら伝えるタイプ」「有名人とのトークを交え、エンタメや話題性を重視するタイプ」の2つのタイプに分かれていると思います。
前者はNHKのおはよう日本やテレ朝のグッドモーニング、後者はフジのめざましテレビや日テレのZIP!が当てはまります。

ではTIME,はどうなのかというと、ちょうど中間あたりかなぁと思います。ブラッシュアップによって生活情報強めになってきたのですが、これによって、ニュース重視かエンタメ重視か二極化している朝番組に「生活情報重視」というカテゴリが生まれたように思います。

※ここでの朝の情報番組とは、8時までの朝番組のことを指します。

ちなみにめざましテレビは2023年の年間平均視聴率で6年連続民放同時間帯トップ、ZIP!は、5:50~7:55でコア視聴率(男女13~49歳)同時間帯トップとなっているそうです。
朝はやはり明るい話題や自分の推しを見て、心を元気にするのが求められているかもしれませんね。

TIME,らしさって何なのさ?

皆さんにとって「TIME,らしさ」って何だと思いますか?
やっぱり「ニッポンの朝がみえる」ところ?
そう思った私はこんなポストをしました。

すると、多くのTIME,ファンから素敵な回答を得られました!
皆様本当にありがとうございます!!

さて、この貴重な回答から得られたのがTIME,らしさを構成する3つの要素です。

①総合司会 安住紳一郎

これはもう言わずもがなですね。
安住さんと言えば、的確かつ優しさのあるコメントをする一方、少々辛口なツッコミもまた素晴らしいアナウンサーです。
そして、月一で安住さん自らが全国に行き、地方の魅力(とアナウンサー弄り)をお伝えする「出張!安住が行く」はこの番組の大人気コーナーとなっています。

TIME,ファンからの意見でも、やはり安住さんに関する意見が多かったです。

②番組の核 列島中継

二つ目のキーワードはみんな大好き列島中継。
地方の旬のものを各局のアナウンサーが全力で伝えてくれるコーナーです。
私は関東圏に住んでいるのでローカル局の知らないアナウンサーの魅力が見られるのはすごく楽しいですし朝から元気が出ます!

ただ、そろそろ列島中継も継続が難しくなってきた感があるなぁと感じています。(終わってほしくはないのですが)
この辺りの考察は以下の記事をご参照ください。

③番組公式キャラクター シマエナガちゃん

最後のキーワードは番組公式キャラクターであるシマエナガちゃんとその家族。

全国の子供たちと安住さんたち出演者が踊るシマエナガダンス、7:30のシマエナガちゃんと安住さん(金曜は杉山さん)とのやり取りが人気です。
そして、10月からのブラッシュアップでは、時刻表記にシマエナガちゃんがいたり、シマエナガちゃんの時報が復活したりと、番組公式キャラクターとしての立場をより強いものにしています。

シマエナガちゃんの魅力は、一歩間違えればアヒルと間違えられてしまいそうな愛くるしいフォルムに対して、安住さんに負けず劣らずのちょっぴり毒のある(?)コメントをする、いわゆる「ギャップ萌え」だと考えます。
このシマエナガちゃんの存在が、堅苦しくなってしまいがちな朝番組に癒しと笑いを届けているのかなと思います。

まとめ

3回に渡って視聴者の求めるTIME,像を研究してきましたが、前述しましたようにいくら「当初の内容が良かった〜」といっても、その番組が持続可能でなければ意味はないと私は思います。
めざましだってZIP!だって、出演者やコーナーは変わっても何だかんだ続いていて視聴者もついていっていますから。

TIME,らしさを構成する3つの柱「安住・列島中継・シマエナガ」が番組開始から2年半経った今でも続いていることはある意味すごいと思います!
(ただ、列島中継の部分が縮小傾向にはありますが…この点については後々研究いたします。)

番組の変化も楽しみながら、これからも視聴していこうと思います。

お読みいただき、ありがとうございました!





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