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優劣とは

人の能力には優劣があるとされる。
特に運動能力や知的能力だ。
出来ることの範囲が狭まるし、努力ではどうにもならない。

しかし優劣というのは所詮人間が決めたものだ。
何が優れていて、何が劣っているかは、時代によって変わる。

二重が優れているとされる。
一重の人間は努力しても二重にはできない。

痩せ体型が優れているとされる。しかし食べても食べても太れないというのは、栄養の吸収が出来ていないということだ。

そして代謝。代謝が良いというのは、体の機能が優れているということだが、細胞の入れ替わりが激しいため、寿命が短くなる。
機能の面では優れているが、寿命という面では劣っているということだ。

優劣は人間の考えた解釈ルールでしかない。自然のルールはもっと複雑で、白黒つけにくいものなのだ。

知能は確かに努力ではどうにもできない。解けない問題は解けない。
大は小を兼ねると言っても過言ではないように思える。
しかしこれを身長に置き換えるとどうだろうか。
身長が高い方がスポーツや物を取る際に手の届く範囲は広がる。しかし天井に頭をぶつけたりなどして、狭い場所に入りづらい。そして戦場においては面積が大きいため的になりやすいといった問題が生じる。

身長も知能も、同じコントロールできない生まれつきの要素だが、環境によって良し悪しの定義が変わるため、大は小を兼ねるとは言い難いのだ。
忘れっぽいという短所があったとしても、確かに覚えるべきことも忘れてしまえば問題だが、嫌なことも忘れてしまえば都合がいい。

優劣とは、何だ?

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