舐めた弁護士にキレそう

下着泥棒を捕まえた母｜如月りろ｜note

この記事の続きです。
勢いで下着泥棒をとっ捕まえた母は、この後報復されるかも知れないと考えこんでしまった。
一人暮らしなんだから怖いに決まっている。
示談にしましょうと向こうの弁護士から連絡があり、早く済ませたい一心で１万円で了承したとの事。
その時点でだいぶ舐めてるなぁと思った。
示談金1万円……？　はぁ、まぁ母が良いと言うなら良いですわ。ここで揉めてまた恨みを買ってしまうのではと思って過ごすよりとっとと了承した方が良いもんね。
私はそう自分を落ち着かせた。

今日弁護士が書類持ってやって来ると聞いていた。
弟が一緒に立ち会ってくれる事になっていた。
弁護士は野球のユニフォーム姿で来たそうだ。
そして玄関先で書類にサインして終わったんだって。
私はスーツ姿で来て、家に入り、書類の説明をして、納得の上でサインをするのだろうなと思っていたのだが……。
想像より遥かに舐めていた。
その報告を受けた時、あまりに舐めてるのでブチ切れそうになったが、私が遠方からわーわー言ってもまた母が痩せてしまうだけだと思って抑えた。
それで良しとした弟にも思うところはあったが、母も弟も本来事なかれ主義だ。あまり好きではない主義だが否定はしない。

しかしムカつくなぁ！！！
国選弁護士だからこんなもんだ、言っても無駄、弟はそう言って納得した様だがそれ以前の礼儀の問題じゃないか？
これから草野球ですか？　楽しそうですね！　でも今は仕事で来てるんじゃないんですか？　何のために弁護士になったんですか？　何でも良いですけど立派な志はなさそうですね！　弁護士になって先生とか言われて礼儀忘れちゃったのかな！
こうなんですか弁護士って！？
平和に暮らしてたら弁護士のお世話になる事なんてないので知らないのですが弁護士ってこんなん？？
違うよね？　この弁護士が舐めてるだけだよね？
分からん……。
とりあえず嫌い。大っ嫌い。