みんな不登校だからこうなった 9)長男編
強迫性障害、ASDと診断された長男
だからと言って学校には全く行けず。
担任が定期的に家庭訪問するも、会わず。
狭い家、リビングと壁一枚隔てた玄関で学校の事を淡々と話す担任。
不登校生徒には定期的に家庭訪問しないといけないんだろうな。
クラスに長男のような不登校生徒が3人いるらしく、次も家庭訪問があるんですよー、と本当に悪気なく話す担任。
そのとおりなんだろうな、約束よりもかなり遅くなっての訪問もあった。
担任が来たら応対するのは私。
「どんな様子ですか〜」
「体育祭、あるんですけど出れそうですか」
わかりません、無理そうです。
うんざりするくらいやり取りがくりかえされた。
長男は壁一枚向こうのリビングでそのやりとりを聞いていた。
小鳥のようにしゃがんだ姿勢で。
長男が学校がしんどい理由も聞かれたので、わかる範囲で伝えた。
教師の理不尽な対応、クラスの子がしんどくて道で姿を見るだけで不穏になると。
担任はニコニコしながら言った。
「たまたま今年は元気な子が多いクラスなんですよねぇ。言うんですけどね、きかなくて」
え、なんで言った?
そんな軽く扱われても。
こちとら毎日こんなに悩んで精神的にもおかしくなってるのに。
一度長男見てみてよ。
会いに来て、会えません、また来ます、じゃなくて。
え、え。
涙が出てきた。
ごめんなさい、もう話せません。
ドアを閉めながら担任に帰ってもらうように促した。
家庭訪問してもらっても意味がない。
絶望した気持ち。
先生の理不尽な対応しても。
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