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【MBTI】心理機能診断の見方解説


1.はじめに

MBTIの認知度向上に伴い、MBTIと16personalitiesが全く別物だという認識が広まりつある。

MBTIはネット上の情報だけでは正確にタイプに特定することが難しく、本来は公式セッションを受講し、認定ユーザーからフィードバックを受けた後にベストフィットタイプを自認するものだ。

しかし公式セッションの受講には1万円以上の費用が掛かるため、特に金銭的余裕のない学生はそう簡単に受講できるものではない。

そこで注目されているのが心理機能診断である。
心理機能診断は(16personalitiesがカバーしていない)心理機能の強さを測ることのできる診断テストである。
※心理機能診断が正しいタイプ判定ができるというわけでもない。

しかしながら最も利用率の高い心理機能診断ではグラフ上で結果が表示されるため、一目でタイプを特定できず、Yahoo知恵袋等でグラフの写真を添付してどのタイプに対応するのかを質問する人が非常に多い。

そこで本稿では私の診断結果を実例に挙げながら心理機能診断の見方をできるだけわかりやすく解説していく。尚「心理機能」「補助機能」といった基本的用語の説明はしないため最低限度の前提知識が必要となることはご承知いただきたい。


2.心理機能診断の見方解説

①相反する2つの心理機能の中で最も高低差の大きい機能のペアが主機能と劣等機能である。

心理機能には両極性がある。
知覚機能には感覚(S)と直観(N)、判断機能には思考(T)と感情(F)があり、4つの機能それぞれにエネルギーの方向(e/i)がある。
相反する機能とはSeとNi、TiとFeのように知覚機能、判断機能の中で両極に位置しエネルギーの方向が反対の機能のことを指す。

グラフ上ではFi-Te間の差が最も大きいことがわかるため、Fiが主機能、Teが劣等機能であることがわかる。

主機能が知覚機能であれば、補助機能は判断機能、主機能が判断機能であれば補助機能は知覚機能であり、補助機能のエネルギーの方向は主機能と反対になる。より値の大きい機能が補助機能となる。

例えばSiが主機能の場合、補助機能はTeあるいはFeであり、Te>Feであれば補助機能はTe、Te<Feであれば補助機能はFeとなる。

グラフ上では主機能がFiであるとき、補助機能はSeあるいはNeの2候補あるが、Se<Neのため補助機能はNeとなる。

③心理機能の順列に対応するタイプを選ぶ。

主機能と補助機能、劣等機能が決まればタイプは特定できる。
各タイプの機能スタックを以下に示す。

MBTIにおける16タイプと心理機能の順列

タイプを示すコードと心理機能には以下の規則性がある。

①主機能が外向(e)の場合、最初のアルファベットはEとなる。
(主機能が内向(i)の場合、最初のアルファベットはIとなる。)

②主機能と補助機能の知覚機能と判断機能の組み合わせで2文字目と3文字目が決まる。

③判断機能(F/T)が外向(e)するタイプ(知覚機能(S/N)が内向するタイプ)は4文字目のアルファベットがJとなる。
(判断機能(F/T)が内向(i)するタイプ(知覚機能が(S/N)が外向するタイプ)は4文字目のアルファベットがPとなる。)

例えば主機能がSe、補助機能がTiの場合、
①より主機能が外向→EXXX
②より知覚機能と判断機能の組み合わせはSとT→ESTX
③より判断機能(T)は内向(i)する →ESTP

と読み取れる。

3.まとめ

心理機能診断の見方について概説した。
しかし心理機能診断によって得られるのはあくまで”心理機能診断の結果”に過ぎず、このテストによって正確なタイプが特定できるとは限らない。
上述した通り本来のMBTIとは性格検査そのものではなく、検査結果を基に回答した本人がMBTIの訓練を受けた有資格者(MBTI認定ユーザー)の支援の下、自分の結果を検証を重ね、最も適するタイプを自認するものである。
正確なタイプを知りたいという方であれば公式セッションを受講することをお勧めする。

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