キャラクター作り
登場人物、キャラクターについて。
好きなキャラクターのタイプも色々あるけれど、やっぱり感情移入できないキャラクターには親近感を抱けない。
経験上、感情移入できるかどうかにキャラクターの性格や容姿の甲乙は影響しなくて、言動のプロセスにおける矛盾や違和感が、心の距離に繋がるように思う。
このキャラがこんな事をするなんて、ゲンメツ!!
的な。
Web小説の感想欄がコレで炎上するを見かけます。
キャラクターの成り立ちには、少なからずモデルが有るもので、それば実在の人物だったり架空のキャラクターであるでしょう。キャラクターは過去に見聞きしたモデルの模倣、またはそれらを複合して構築される模造品だけれど、ガチ恋しちゃうくらいのめり込む人がいるのも確か。
好ましく感じないのは、作者の都合通りに働く中身のないボット。それらしいキャラクターにそれらしいセリフを言わせることを目的とした、作者の言葉を代弁する機関でしかないキャラクター。
精神は温かい血の通う肉体に宿り、肉体が複雑な機構を有するために、精神も複雑な反応を示す。複雑な心理を持ち合わせないキャラクターは文字の羅列でしかないし、好きになりかけてたキャラが急にボット化したら、なんだか作者に殺されたみたいに感じるのかもね。
模倣品を寄せ集めただけの歪なハリボテで、一個の精神を形作るのが難しいのは当然。深い考察と心理分析なしに魅力あるキャラクターは生まれない。
だから、読み手に一番自己投影してほしいキャラクター(主人公)は、面倒な心理分析を極力必要としない、裏表のない馬鹿正直なタイプが、書きやすいのじゃないかと思う。
のだけど、私は書きたい主人公が大体鬱屈した人間になってしまう癖なのだ。書きずらい。
どんなに華麗な文章も、好きなキャラクターが出てこないと、魅力は半減だ。魅力的な文章はもちろん欲しいけれど、魅力的なキャラクターを併せ持つ作品と比べたら、どっちにより引き込まれるかは言わずもがな。
どうしたらいいかと考える。
キャラクターの精神性を安定させるには、分かりやすいクセや特徴で固定するといい。ような、気がする。掴みどころが有ると無いとじゃ、読み手はもちろん書く人間にも違ってくるからね。
どうせ鬱屈したキャラクターなんだから、思い切ってアクを強くしてみよう。嫌われ上等のダークヒーローを生み出すのだ。
ちょいと結論が雑だった気がするけど。
とりあえず、やってみようと思う。