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なにもない世界で僕ら

『浦島坂田船、、、?』 私の運命が動き出す予感がした。 それは春の終わり。 そして、私の運命の始まり。 2017年、春。 私は中学1年生になった。 慣れないセーラー服、慣れない校舎、慣れないクラスメイトに囲まれながら、春風に背中を押されてせわしなく過ごしていた。 趣味を共有できるような友達もいなく、勉強は難しくなるばかり。 既に参っていた。 そんなとき、いつも私のそばにはボカロがあった。 まだスマホは持たせてもらえず、親のスマホか3dsで。 有線イヤホンを繋げば、そこ

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