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面白い大阪の政治その18:ここだけは絶対獲る!反維新の大阪市長選

2023年4月の大阪の知事選は吉村洋文の圧勝がわかりきって、面白みが無かったというが、「反維新」にとっては好都合だった。投票率が低ければ組織力の自民をはじめとした既存政党が維新の市長選候補・横山氏を跳ね除けられると考えていたからだ。
大阪市長選はそれが実現しやすい選挙であり、大阪市政の舵を維新から奪還すればそれだけで府知事にも牽制をかけられる。
しかし「反維新」の代表として大阪市長選に出馬するとなると、他の大阪に関する選挙同様「維新に負けることが目に見えてる」ことと「市長より市議で目立たずにやる方が美味しい」から手を挙げる奴がいない。

前にも書いたが、大阪自民のエースとも言うべき柳本顕も本当は出たくなかったのに、2回も出馬「させられ」2回とも惨敗。しかも2回目には埋め合わせとして希望していた「一旦取りやめた参院選への出馬復帰」も反故されてしまう。
これにブチ切れて2021年の衆院選に地元の小選挙区(公明党専用)に無所属で出馬すると言い、自民本部が止めて比例単独優遇させた。せっかく手にした国会議員の座にしがみつきたいのか、2023年の市長選はきっぱりと断ったみたいだ。

負けた時の埋め合わせを提示しないと、大阪市長選に出てくれる輩が居なくなる。柳本顕の様な埋め合わせ待遇をホイホイ与える余裕がもうないため、候補の選出に手をこまねいていた。そんななか2023年、立憲民主党と自民の一部が関西の有力企業と手を組んで、反維新系市民政治団体「アップデートおおさか」を設立させてここの支援で間接的に関わることを選んだ。
アップデートおおさかから市長選に出馬決意したのは当時大阪市議会議員で自民党に所属していた(反維新の筆頭である老害ババア)北野妙子だった。

自民所属でありながら、大阪都構想はともかく国政与党として推し進めているIR誘致や万博にも真っ向から反対している彼女なら「反維新」の代表として申し分なかったのだろう。彼女は反維新の票を幅広く得る為、自民を離党し「アップデートおおさか」の支援を受けた無所属候補として維新に挑む事になった。

しかし無所属と言っても辞める前まで自民党に所属していたこともあり、地元の地方自民議員や多くの自民党国会議員から熱烈なメッセージ動画をあげて北野を応援していた。それでも負けてしまった…

そこからは「どうせ、何か見返りで国政選挙の優遇あるんだろう」と思っていたが、北野妙子は政界引退を表明とここだけは潔いが…まあこれまで大阪の発展改革を自分の利権都合で邪魔してドロンした事は許せない。公の場で釈明してほしかったな。

年を越すが次回は大阪市議会議員選挙について書きます。

2023年はありがとうございました。

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