Claude3に「かめはめ波発生装置」の特許明細を書いてもらった話

高木浩光先生が「Claude 3に判例評釈を自動生成させてみた」という話を書いているのを読み、これはなかなか良いなと思い、自分も慣例的なフォーマットがある文章を作らせてみたいなと。
https://takagi-hiromitsu.jp/diary/20240313.html

では、自分が関わりがあって癖のある文章はなんだろう?と考えたら、やっぱ特許明細、明細書をAIが書いてくれたら、これはかなり喜ぶ人は多そう。
でも、実際に発明したアイデアで試すのは問題になりそうなので、「かめはめ波発生装置」という架空の技術について明細を書いてもらうことにしました。
まずは、かめはめ波を知っていないの話にならないので、確認してみました。

ドラゴンボールのかめはめ波を知っていますか?

はい、ドラゴンボールに登場する悟空の代表的な必殺技の一つですね。かめはめ波は、両手を身体の右側に寄せ、気を集中させて放つ強力なエネルギー波です。

悟空がこの技を初めて使ったのは、ドラゴンボール初期の物語で、亀仙人から教わりました。その後、ピッコロ大魔王との戦いなど、様々な戦闘シーンで活躍しています。

かめはめ波は、使い手の気の強さによってサイズと威力が変化します。悟空は修行を重ねるたびに、より巨大で破壊力のあるかめはめ波を放てるようになっていきました。

また、「10倍かめはめ波」のように、威力を数倍に高めたバリエーションも登場しています。かめはめ波は、ドラゴンボールを代表するワンシーンであり、多くのファンに愛されている必殺技と言えるでしょう。

私よりよく知ってる(笑)
実はドラゴンボールを読んだことがない私。
ではさっそく、明細書を書いてもらいましょう。

かめはめ波発生装置を仮想して、日本の特許明細書の体裁で説明してください

【発明の名称】 かめはめ波発生装置

【技術分野】 本発明は、エネルギー波を生成し、放出する装置に関する。特に、ドラゴンボールに登場する「かめはめ波」を再現する装置に関する。

【背景技術】 従来、エネルギー波を生成し、放出する装置が知られている。しかし、これらの装置は、ドラゴンボールに登場する「かめはめ波」の特徴を十分に再現できていなかった。

【発明が解決しようとする課題】 本発明は、ドラゴンボールに登場する「かめはめ波」を再現可能なエネルギー波発生装置を提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】 本発明のかめはめ波発生装置は、エネルギー集中部と、エネルギー増幅部と、エネルギー放出部とを備える。エネルギー集中部は、使用者の気を集中させるための部位である。エネルギー増幅部は、集中させた気を増幅させるための部位である。エネルギー放出部は、増幅させた気をかめはめ波として放出するための部位である。

【発明の効果】 本発明によれば、ドラゴンボールに登場する「かめはめ波」を再現可能なエネルギー波発生装置を提供することができる。

【発明を実施するための形態】 以下、本発明の実施形態について説明する。 (実施形態1) 図1に示すように、本発明のかめはめ波発生装置1は、エネルギー集中部10と、エネルギー増幅部20と、エネルギー放出部30とを備える。 エネルギー集中部10は、使用者の気を集中させるための部位であり、例えば、使用者の両手を装置内で合わせるための空間を有する。 エネルギー増幅部20は、集中させた気を増幅させるための部位であり、例えば、集中した気を循環させ、増幅させるための機構を有する。 エネルギー放出部30は、増幅させた気をかめはめ波として放出するための部位であり、例えば、装置前方に向けて開口する放出口を有する。

(実施形態2) 実施形態1に加えて、エネルギー増幅部20は、気の強さに応じて増幅率を変化させる機構を有していてもよい。これにより、使用者の気の強さに応じて、かめはめ波の威力を調整することができる。

【符号の説明】 1 かめはめ波発生装置 10 エネルギー集中部 20 エネルギー増幅部 30 エネルギー放出部

実施形態あたりが何とも言えない特許明細感をよく醸し出しています。特に、連番がつく「エネルギー集中部10」とか、範囲をじわじわ広げていく「機構を有してもいてもよい」といった表現とか、よくわかってますね。

しかし図がないと寂しい。
Claude3さんは画像を生成する機能はないんですよね。。。それでも何とかしてくれるかもしれないので、お願いするだけお願いしてみましょう。

図1を教えてほしいのですが、Claudeは図を描けませんよね?何かの形式で出力できますか?

すみません、ご指摘の通り、私は画像を生成したり、図を描いたりすることはできません。ただし、以下のようにアスキーアートを使って、簡単な図を表現することは可能です。

                 +-----------------------+
                 |  かめはめ波発生装置   |
                 +-----------------------+
                  |                     |
        +-------+ |                     | +-------+
        |       | |                     | |       |
        |  エネ | |                     | |  エネ |
        |  ルギ | |                     | |  ルギ |
        |  ー集 | |                     | |  ー放 |
        |  中部 | |   エネルギー増幅部  | |  出部 |
        |       | |                     | |       |
        |   10  | |         20          | |   30  |
        +-------+ |                     | +-------+
                  |                     |
                 +-----------------------+

この図では、かめはめ波発生装置全体を大きな矩形で表現し、内部にエネルギー集中部(10)、エネルギー増幅部(20)、エネルギー放出部(30)を配置しています。矢印はエネルギーの流れを表現していますが、アスキーアートの制約上、省略しています。

このようなアスキーアートでは、詳細な図を表現することは難しいですが、装置の大まかな構成を示すことは可能です。特許明細書に添付する図面としては不十分かもしれませんが、概念を理解するための補助資料としては活用できるかもしれません。

まさかのアスキーアートw

Claude3さん、アスキーアート書けるんだ。
文章を書くよりむしろ難しそう!

けっこう完璧と思ったのですが、肝心の請求項がない!
ということで

請求項を書いてください

【請求項1】
エネルギー集中部と、
エネルギー増幅部と、
エネルギー放出部と、
を備えることを特徴とする、かめはめ波発生装置。

【請求項2】
前記エネルギー集中部は、使用者の気を集中させるための部位である、請求項1に記載のかめはめ波発生装置。

【請求項3】
前記エネルギー増幅部は、集中させた気を増幅させるための部位である、請求項1または2に記載のかめはめ波発生装置。

【請求項4】
前記エネルギー放出部は、増幅させた気をかめはめ波として放出するための部位である、請求項1~3のいずれか一項に記載のかめはめ波発生装置。

【請求項5】
前記エネルギー集中部は、使用者の両手を装置内で合わせるための空間を有する、請求項2に記載のかめはめ波発生装置。

【請求項6】
前記エネルギー増幅部は、集中した気を循環させ、増幅させるための機構を有する、請求項3に記載のかめはめ波発生装置。

【請求項7】
前記エネルギー放出部は、装置前方に向けて開口する放出口を有する、請求項4に記載のかめはめ波発生装置。

【請求項8】
前記エネルギー増幅部は、気の強さに応じて増幅率を変化させる機構を有する、請求項3または6に記載のかめはめ波発生装置。

従属項を積み上げていくこの感じ、そうそう、これが特許ですよね。
内容はともかく、請求項間の依存関係はちゃんと合っているのが偉い。
これだったら下書きには十分だなぁ。すごいぞ、Claudeさん。

なお、Chat-GPTにまったく同じプロンプトを伝えて生成されたのは以下。
エンターテイメント分野でのかめはめ波体験というシチュエーションを想定したのはなかなか良いアイデアです。
でも、「実施例」の意味を若干取り違えているっぽいのが残念ですね。

【発明の名称】かめはめ波発生装置

【技術分野】 本発明は、エネルギー波発生技術に関するものであり、特にアニメ『ドラゴンボール』に登場するかめはめ波を模倣したエネルギー波を生成する装置に関する。

【背景技術】 従来から、エンターテインメント分野においては、特定の映像作品に登場する架空の技や能力を再現する試みがなされてきた。しかしながら、『ドラゴンボール』におけるかめはめ波のような強力なエネルギー波を安全に再現する技術は未だ存在しない。

【発明が解決しようとする課題】 本発明の課題は、架空のエネルギー波を現実世界で再現し、特に『ドラゴンボール』ファンに対してかめはめ波を体験する機会を提供することにある。また、安全に使用できるような装置の提供も課題とする。

【課題を解決するための手段】 本発明のかめはめ波発生装置は、以下の構成要素を含む:エネルギー蓄積部:使用者の手の動きに応じてエネルギーを蓄積する機能を有する。
発生部:蓄積されたエネルギーを基に、光と音のエフェクトを用いてかめはめ波を模倣するエネルギー波を発生させる。
制御部:使用者のポーズや動作に基づいて、エネルギー蓄積部と発生部の動作を制御する。


【作用】 使用者がかめはめ波を放つ際の特定のポーズをとると、制御部はこの動作を検出し、エネルギー蓄積部にエネルギーの蓄積を開始させる。使用者が両手を前方に推し出す動作を行うと、蓄積されたエネルギーに基づいて発生部が光と音のエフェクトを用いたかめはめ波を発生させる。

【実施例】 本発明の装置は、イベントやエンターテインメント施設において、来場者が『ドラゴンボール』のキャラクターになりきってかめはめ波を放つ体験をするために使用される。

【効果】 本発明により、安全にかめはめ波を再現し、ユーザーに新たなエンターテインメント体験を提供することが可能となる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?