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よきしポーカーの勉強します

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2022年7月の記事一覧

【フロップ研究】ブロードウェイ三種ボードの研究(4)―AKJレインボー 全体概観

さて、今回はブロードウェイ3種ボードのもう一つの特徴があるボード、つまりポットオーバーが用いられる具体的なボードとして、AKJレインボーを例にベット頻度やベットレンジの検証、簡易戦略化をしていきたい。

▼前提

6max NLH
Effective 100BB

BTN x2.5bb open
BB call

Flop:AKJレインボー

BB:check
BTN ???

▼IP側のベットレ

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【フロップ研究】ブロードウェイ三種ボードの研究(3)―KJTレインボー OOP側のx/rとその対応

(※シリーズ作の続きです。まだ前回までをお読みいただいていない方は、そちらを先にお読みいただくとより理解が深まると思います)

▼振り返り
さて前回まで、ブロードウェイ三種ボードの具体的な検証として、KJTレインボーのIP側のCB戦略とOOP側のディフェンスレンジを確認してきた。
ただ、OOPのディフェンスレンジと一言でいっても、その対応にはコールのほかチェックレイズという選択肢もあり得ることを考

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【フロップ研究】ブロードウェイ三種ボードの研究(2)―KTJレインボー

前回、ブロードウェイ三種のボードでは、ベット頻度は高いがベットサイズ自体は幅広く用いられることがわかった。
今回は、具体的なベットレンジについて、KJTレインボーを例にとって検証していく。

▼全体概観

さて、さっそく見てわかるように、かなりベットレンジとしては幅広く、ほぼ全レンジでベット頻度がかなりある状態だ。
そのため、レンジで安ベットをしたところでそれほど間違っているわけではないが、チェッ

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【フロップ研究】ブロードウェイ三種ボードの研究(1)―全体概観

(導入)
今回より、フロップ研究の新シリーズとして、ブロードウェイ3種が落ちた際の戦略を研究していく。

ブロードウェイ3種が落ちたボードというのは、言うまでもなくオリジナル側有利のボードであるという認識は誰もがあり、あまり考えず1/3sizeをレンジで打つプレイヤーも多いが、実際GTO上正しいベットラインはどのようになるのであろうか。
ふと疑問に思ってWizardを見てみると、意外にもかなり複雑

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フロップOOPのx/rサイズについて(3)-100% raise sizeを使うシチュエーション ドライレインボーボード編

※シリーズ作品の続きです。前回の記事をご覧になってない方は、まずはそちらをご覧いただくとより楽しめると思います。
フロップOOPのx/rサイズについて(2)-100% raise sizeを使うシチュエーション|すきま|note

▼導入
フロップCBに対するx/rは常に検討されるべきアクションであるが、x/rを行う際もう一つ検討すべき事項は、レイズサイズをどうするかという点がある。基本的には50

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フロップOOPのx/rサイズについて(2)-100% raise sizeを使うシチュエーション

※シリーズ作品の続きです。前回の記事をご覧になってない方は、まずはそちらをご覧いただくとより楽しめると思います。
フロップOOPのx/rサイズについて(1)|すきま|note

▼導入
前回はフロップにおけるOOPのx/r頻度やサイズについて、IP側の様々なCBサイズを基準に置いて全体傾向を掴みながら、
33%sizeに対して 50% size raiseしか使わない特徴的なボードを確認してきた。

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フロップOOPのx/rサイズについて(1)

▼導入
フロップOOPでのチェックレイズという戦略は常に検討されるべき選択肢である。
適性な頻度よりもチェックレイズを返せない場合、相手は脳死でCBを打つという至極簡単な戦略でエクスプロイトできることになり、多くのプレイヤー層相手にマイナスを抱えることになってしまう。

そのため、一定のx/r頻度を持つべきことはいうまでもないが、論点はx/rというアクションをするか否かのほか、このx/rのサイジン

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ベットサイズ戦略:最適なベットサイズを選択するための8つのルール(Bet Sizing Strategy: 8 Rules to Help You Choose the Perfect Bet Size)

ベットサイズ戦略:最適なベットサイズを選択するための8つのルール(Bet Sizing Strategy: 8 Rules to Help You Choose the Perfect Bet Size)

(翻訳元記事)

ノーリミットホールデムでは、最適なベットサイズを選択することは難しい作業です。

全ての場面で使える「完璧な」ベットサイズというのは存在しないのです。最適なベットサイズは、以下のような多くの要因によって決まります。

プリフロップのアクション

ボードテクスチャー

スタックの深さ

誰がレンジの優位に立っているか ...などなど

この記事では、33%のポットサイズのベットであ

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MTT攻略~20bbにおけるポストフロップ BTNvsBB Part2

MTT攻略~20bbにおけるポストフロップ BTNvsBB Part2

今回はMTTにおける攻略記事Part2として、Part1に引き続き20bbでのBTNvsBBにおけるポストフロップを確認していきます。

プリフロップの段階から100bbのキャッシュゲームとはかなり感覚が違うため、慣れていないと掴みどころが難しいものがあります。扱うテーマが多いため、最初に最も一般的なスポットを検証していきます。

Part1は下記記事で、今編はその続編として、Piosolverを

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MTT攻略~20bbにおけるポストフロップ BTNvsBB Part1

MTT攻略~20bbにおけるポストフロップ BTNvsBB Part1

今回はMTTにおける攻略記事Part1として、新たなシリーズを始めていきます。
MTTはキャッシュと比べても多様な局面が多く、そのため色んな場面を切り取り研究を深めていきます。

今回は20bbでのBTNvsBBにおけるポストフロップを確認していきます。

プリフロップの段階から100bbのキャッシュゲームとはかなり感覚が違うため、慣れていないと掴みどころが難しいものがあります。扱うテーマが多いた

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プローブベットが有効な場面

プローブベットが有効な場面

プローブベット (probe bet) とは、フロップでCBを撃たずにチェックしてきた相手に対して、ターンでOOP (アウトオブポジション) からベットすることを指します。オリジナルレイザーがフロップに絡んだ場合はCBしてくることが一般的なので、チェックアラウンドで回った場合には幅広いハンドでベットを検討できます。この記事では、プローブベットが特に有効な場面について例をあげて説明します。

※以下

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コンボ数の基本と応用

コンボ数の基本と応用

コンボ (combo) とはコンビネーション (combination) の略で「組み合わせ」を意味する英単語です。ポーカーにおいて「コンボ」はハンドの組み合わせについて指しており、これを様々な場面で利用することで精度の高いプレイングが可能になります。この記事では、コンボ数の基本的な考え方と実戦における応用について説明していきます。

ホールデムのコンボ数テキサスホールデムでは、52枚のトランプか

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