気持ちはあの日のMG5
(2012年01月のブログを一部書き直しました)
用あって、物置から古いアルバムを引っ張り出したら、すっかり忘れていたお宝がそこにあった。
♪ウ~ン、エーム・ジー・ファーイブ♪
低音の魅力的な声が響くコマーシャルソングがTVから流れてくる。
MG5、男性用化粧品 ― というキャッチフレーズが強烈だった。
高校生ともなれば、例え田舎の生徒でも少しは格好つけたい年頃。
「男が、そんな格好つけてどうすんの!」と叱る母親の目を盗みながら、おやじのヘアトニックを使ったりしていたら、ある日、級友の棚橋君が
「MG5買ったら、これついてきたぞ」
と、これを見せてくれた。
ショッキング・レッドのベースにキラキラ輝くシルバーが眩しい!!
しかも、「5」は輝く緑色!
「うわー、かっこいい!」
「かっこいいよな」
確かに、このような高級感あるステッカーを見るのは初めてのことだった。
「かっこいい、ちょうだい!」
と試しに言ってみると、棚橋君は笑顔ですんなり「あげるよ」と。
こんなにかっこいいステッカーに執着もせず、いとも簡単にくれた棚橋君に僕は二度驚いた。
以来、これは僕の宝物となった。棚橋君との思い出の宝物だ。
あれから45年。あの頃の仲間とのやり取りが、そっくりそのままアルバムの中に詰まってる。
そういえば、こんなポスターも薬局の窓ガラスに貼られていたっけ・・・
(まこと)