コミュニケーション 改善の鍵は「心のクセ」
心を開いて接しているつもりなのに、ついつい押し付けがましくなってしまう。反対に、相手に気を遣いすぎて、伝えるべきことが伝えられない。コミュニーケーションに課題を感じるている人、多いのではないか。
実際、ぼくもそうだった。これが正しいはず、その思いだけで、相手を責めてしまったり。反対に、顔色を伺い過ぎて、相手の間違った意見を正すことができなかったり。ただ、そんなぼくでも、あることを意識するようになってからは、コミュニケーションで悩むことがグッと減った。
今日は、その「あること」についてお伝えしようと思う。これを読めば、自分を受け入れらるようになり、コミュニケーションに自信を持てるようになるはずだ。
それでは早速だが、その「あること」をお伝えする。それは、
心のクセ
だ。よくある例としては、
……すべき、……あるべき、といった「べき思考」
他人がどう思っているかばかり気になってしまう「他人軸思考」
なんでも悪い方向に考えてしまう「ネガティブ思考」
などがある。特定の思考パターンと言ってもいいだろう。特定の状況になると、無意識のうちに、パターン化された思考に陥ってしまう。きっと誰しも思い当たるところがあるだろう。そして、この心のクセがコミュニケーションスタイルに影響する。
例えば、自分と違う考えを持った人に会った時。
「べき思考」:自分の主張を押し通し相手を否定してしまう。
「他人軸思考」:相手の主張ばかり受け入れて言いたいことが言えずじまい。
「ネガティブ思考」:相手のちょっと曇った表情だけで、この関係は修復不可能と、一方的に関係性を閉じてしまう。
等々、コミュニーションの成否は、心のクセが握っているといっても過言ではない。それでは、この心のクセ、いったいどう扱えばいいのだろうか。ということで、心のクセの対処法を紹介する。
気づく:クセを直す最初の一歩は自分のクセに気づくこと。あ〜、今、私のクセが発動しているな、そう客観的に自分を見られたら、しめたもの。ここでのポイントは、自分を責めないこと。
良い面もあると知る:心のクセは「悪」ではない。あなたを守ってくれている面もある。例えば「べき思考」は、不安定な状況の中でも、拠り所となる一本の軸を与えてくれるはずだ。
相手にもクセがあると知る:あなたにクセがあるように、相手にもクセがある。そして、あなたが悩んでいるように、相手もきっとクセに悩んでいる。
ちなみに行動イノベーションでは、この3つポイントを合わせて、中立を意味する「ニュートラル」と呼んでいる。
実際、ニュートラルを試してみると、気持ちがすごく楽になる。ちょっと想像してみてほしい。
クセがある自分を責めず、ただ受け止め、
クセ自体には「良い」も「悪い」もない、
発動する場面次第で効果が変わるだけと、判断を停止して、
自分と同じように、クセで悩んでいる相手の立場に理解を寄せる。
白黒をつけず、自分とも相手とも距離をとる。真ん中に立ってみる。
どうだろうか。自分の周りにスペースができるというか、余裕が持てるというか、そんな気がしてこないだろうか。そして、相手も自分も同じただの一人の人間。そのままの自分で接したらいい、そんな自信を感じられないだろうか。
クセと聞くと、治すべきもの、そう考えてしまうのが常かもしれない。でも、今日、伝えたいのは、そういうことではない。クセのある自分も自分、相手も相手、そう受け止めた上で、自分との距離、相手との距離を適正化してみませんか、という話。要は、心のクセとは、特定の場面で登場する偏った心の使い方。だから、意識して中立ポジションに戻してみませんか。ニュートラル、ぜひ試してみてほしい。
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