24.7.11日本株の内訳 大型株牽引/上値重い分割株/見せかけ政策保有株
日本株 勢いづく上昇トレンド
日本株は大型株の牽引に勢いづいています。株主還元と円安効果を受けて買いが殺到しています。海外勢の2週連続の買越、投資信託の買いが上昇トレンドに大きく貢献しています。
アクティビストは株主還元→経営を重視しつつあります。例えば経営者の適正(解任要求)、M&A(不採算事業の売却を含む)、そして収益力(稼ぐ力)で銘柄を選定されます。
米国の9月利下げが有望視され、7/11米CPI、7/31FOMC、そして8/24ジャクソンホールのパウエル氏の講演が注目されます。加えて7/31日銀会合の国債買いの減額、利上げ可否も注視です。海外勢の国債売却の継続を受けて、日本の金融引き締めが現実味を帯びてきました。
株式分割株 期待先行の上値重い傾向
企業はNISAを見据えて株式分割に積極的です。分割のリリース時は上昇するものの、実際の分割時は期待を織り込み済みで上値が重くなります。NTTは業績が悪い事も重なり大きく下落しました。分割銘柄は期待先行につき売買のタイミングに注意が必要です。10月、ソフトバンクの分割があります。人気株の動向に注目です。
地銀 持ち合い株維持の政策保有株減に警戒
地銀が政策保有株の減少のために保有目的を純投資へ変更し、売却せずに減少を進めています。見せかけの純投資株として政策保有株は名前を変えて保持されます。利上げの追い風を相殺しかねず、アクティビストや東証の失望に伴う株下落も警戒されます。
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