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24.7.19内閣府 24年日本経済見通し 下方修正 8月決算の上振れ期待に冷や水

24年日本経済見通し 下方修正 日本株↘️リスク

 本日(7/19) 内閣府の経済財政諮問会議は2024年の日本経済見通しを1.3→0.9へ下方修正しました。要因は以下2点です。

・自動車の認証不正に伴う出荷停止
・円安に伴う物価高を受けた個人消費減

引用元:内閣府 経済財政諮問和会議より抜粋
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2024/0719/agenda.html

 IMFも日本の経済見通しを下方修正しています。

 株式市場は10月の利上げを想定しています。利上げに伴うインフレ抑制は円高を引き起こし、個人消費を改善させます。不正問題のインパクトは7/31鉱工業生産指数で確認していきます。

🏭先月の鉱工業生産指数

 9月自民総裁選後の新顔による大胆な経済政策が望まれます。

海外投資家 日本株に資金避難 追い風

 日本株は3週連続の買越です。米中対立のリスクを回避するために日本株への資金の巻き返しが起こっています。

3週連続の海外勢の買越

 特に中国は3中全会の景気対策が不発に終わり、不動産不況の長期化が懸念されます。住宅向けニッケル価格の下落が深刻さを裏付けています。対米政策として半導体分野の覇権争いを優先し、後手に回った結果でもあります。
 米国ではトランプ大統領を想定したインフレ再燃が危惧されています。自国第一主義を掲げた他国向け高関税は輸入品を値上げさせます。一方でドル高是正も発言しており為替相場はしばらく不安定な状況が続く見込みです。

外国人比率の高い銘柄 株高傾向

 海外アクティビストが保有する銘柄は上昇している傾向にあります。モノ言う株主として資本効率の向上(1<PBR、10<ROE)を要請するため、経営努力に前向きな企業は評価され、株価に反映されています。具体的には以下のプライム市場の中小型銘柄が該当します。

・3179 シュッピン
・4331 テイクアンダギブニーズ
・2748 JPホールディングス

JNTO インバウンド増加も中国客数は回復鈍い

 本日(7/19)JNTO(日本政府観光局)は6月のインバウンド数の推移が報告されました。
 全体的にはコロナ前(2019年)を超え、観光立国として人気が高まっています。

インバウンド数増加の一途で好調
引用元:JNTO
https://www.jnto.go.jp/news/20240719_monthly.pdf

 懸念は中国からの訪日客の伸びの弱さです。
政治的な汚染水の問題に加えて、景気減速が懸念されます。

中国からの旅行客数 コロナ前に届かず
引用元:JNTO
https://www.jnto.go.jp/news/20240719_monthly.pdf

 日本国内の人手不足も深刻化しています。
オーバーツーリズムに加えて、飛行機の燃料不足が地方空港の足枷になり人数制限を余儀なくされています。2024年問題が燃料輸送に支障をきたしています。今後のインバウンド数の鈍化を招く恐れがあり、次回の報告に注視です。

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