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23.7.12プライム暫定組 9月節目(市場変更期限) 降格ラッシュに警戒

市場再編スケジュール 2つの節目

 市場再編が本格化しつつあります。

市場再編スタート

 9月はプライム暫定組(269社)がスタンダード市場へ変更できる期限につき、これからの降格ラッシュが懸念されます。現時点で48社がスタンダードへ鞍替え申告、最終的には100社超えが見込まれています。
 なお決算期により期限は異なりますが、一般的には3年後の2026年3月末までに上場維持要件を満たせばプライム銘柄を継続できます。

プライム市場の上場維持要件
主要な3項目:流通株式時価総額/流通株式比率/株主数

 企業は上場維持要件を満たすために増配、自社株買い、株式分割、増資、持ち合い株売却などを行っています。並行した東証のPBR1超え要請にも応える必要があり、企業は中期経営計画の見直しに迫られています。
 その結果、IR情報は銘柄選定にあたり益々重要な情報源になります。
 特に企業の情報開示の透明性、上場維持要件の達成に向けた取組、そして持続的な成長を描くビジョンは有望株の手がかりになります。
 7月下旬からの決算シーズンに向けて銘柄の選定要件を精査していきます。

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