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24.9.1日本株のリスク2要因 中国の「日本化」(デフレ&低成長)と円高リスク(≒株主還元)

中国の「日本化」(デフレ&低成長) チャイナリスク

 中国景気の低迷が長期化するおそれがあります。外需企業は不動産市況の悪化に伴う個人消費の節約志向を受けて、国内消費できない製品を薄利多売の輸出に頼っています。安価品の販売促進は国内のデフレを招きます。さらに悪い事に過剰な安価品の輸出は各国から高関税を課せられて悪循環(貿易摩擦)をもたらします。
 今後、中国経済はデフレ&低成長を同時進行させる「日本化」に突入し、世界の景気を減速をさせるおそれがあります。香港ハンセン指数を先行指標に景気減速感をウォッチし、チャイナリスクに備えます。
 国の経済成長は主業種の変遷(製造業→サービス業)を経て展開されます。欧米日に続いて、中国は変遷の過渡期に喘いでいます。

香港ハンセン指数 中国景況感の先行指標

円高リスクと株主還元(自社株買い&配当)のシーソーゲーム

 為替は金利差&需給に連動します。7/31以降、日米の金利差は縮まり円高が進行しました。並行して企業は自社株買い&配当の源泉を確保するために外国支社の売上を円換金、結果的に円高を招きました。今後も株主還元はアクティビストの株主提案や東証の改革要請「株価を意識した経営」&「資本効率化(ROE向上)」を踏まえて積極的に行われる見込みです。
 今後は株主還元と円高進行の双方が綱引き合い、株価を変動させます。円高が追い風&株主還元に前向きな銘柄は益々注目されます。

🔶株価変動要因
⭕️株主還元:株価上昇(配当/自社株買い)
円高:株価下落(外需企業の円安効果の蒸発)

33業種別株価指数の変化 相場トレンドチェック

 1日から1年スパンの業種別株価の動向は相場トレンドの手がかりになります。各業種の変化率のうち右(1年)から左(1日)への変化が相場トレンドを表します。例えば鉄鋼、陸運業、空運業の変動率の改善は相場感(脱中国/インバウンド/2024年問題(人手不足))のヒントになります。
 下半期は円高&AI株の期待先行からの天井感を反映した結果になる見込みです。内需株(金融/不動産/小売/卸売)は循環物色を節目に本格的な上昇が期待されます。海運(コンテナ船運賃の高騰)鉄鋼(脱中国)も妙味です。

引用元: https://nikkei225jp.com/nikkei/gyoushu.php

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