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22.7.29 米利上げ鈍化 織り込み済みの株価の行方

米利上げ鈍化の波及効果

 7月FOMCが利上げ(0.75%)とともに利上げ鈍化を示唆した事で株価は上昇しました。今後の利上げシナリオは9月(0.5%)、12月(0.25%)を想定されています。
 なお為替相場は米利上げ鈍化を受けて日米金利差が狭まる憶測が働き、円高ドル安へ反転しています。対ユーロでも円高へシフトしており、23年通期の決算では円安効果に伴う好業績は期待できそうになく、外需銘柄は企業努力で明暗が分かれそうです。

今後の株価動向

 株価はすでに利上げ鈍化を織り込み始めています。今後のCPIがインフレ抑制を示さない場合、景気悪化と利上げの負の連鎖で株価が続落する懸念があります。
 加えて大きな政治イベント(以下3点)も控えています。株価の乱高下を引き起こす節目にもなりうる可能性を秘めており米中の経済指標とともに注目されます。

・8月:米国要人の訪台(米中の火種再燃リスク)
・8月:中国の北戴河(秋口の党大会の前哨戦)
・11月:米中間選挙(バイデン惨敗リスク)

個別銘柄

 ホテル業界が活況を帯びています。日本ではコロナ後の観光需要の回復に合わせてインバウンド向け高級路線/ブティックホテルなどの開業が再開されています。直近ではREIT(ホテル系列)が上昇しています。
 コロナ感染の再拡大はあるものの25年大阪万博などの国際大会を見据えて収益力の強化に努めており、リオープン銘柄の一つとして確保したいところです。

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