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23.10.30原油 産消分断 脱石油とのジレンマ顕在化

原油相場を取り巻く環境

 中東情勢の悪化に伴い原油相場が不安定です。特に原油依存の消費国はコスト高につながっています。たとえば日本は脱炭素に付随したグリーンエネルギー向け開発が遅れており喫緊の課題となっています。ガソリンの高騰は個人消費を減速させます。
 今後、益々、産消分断の弊害が顕在化します。一時は米国のシェールオイルが原油下落を引き起こしましたが、現在は環境保護の観点からシェールオイルの掘削作業は敬遠されたため、原油産出国は従来の価格競争力を取り戻しています。OPECプラスは減産姿勢を維持、ロシアの意向も汲んだ対米的な動きも危惧されます。
 脱石油は世界的な潮流ですが、イノベーションが必要です。脱炭素が実用化されるまでの過渡期の外需企業の取組が銘柄選定の肝になります。

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