黄金のレガシーの感想(ネタバレ注意)

結論から先に書いておくと私は満足でした。
叙情的な内容でだいぶ心が動かされましたね。
例えば後半リビングメモリーにて永遠人と触れ合い知った上で彼らを消す行為…

この演出が現実で椅子に座ってただマウスをクリックしているだけで光の戦士になれている私のようなプレイヤーにもキャラクターが背負ってる重さの一部を乗せれる良い演出だったなって思います。
特に多くの優柔不断な人がこのふきだしをみて躊躇ったのではないでしょうか?(私も🫨こうなりました)

景観が変化して元に戻せないというのはゲーム的には残念ではあるものの今まで以上に「人の善性とは何か」を問うような内容に感じていたので画面の中のキャラクター達がしている選択の重さ、その苦痛をゲーマーにとってはこれ。と置き換え善性による痛みを再現できる丁度いい演出だった。

逆にやりすぎだと感じた悪い部分を先に挙げておく。
まず私はストーリーを楽しむ事とPvPで遊ぶ事が中心でFF14を漆黒発売から新生を遊び始めた者だが黄金ではインスやID、討滅戦の難易度が上がりすぎて先に進むのが億劫になることがあった。
ボスの姿勢を見なきゃ避けられないとかAoE早すぎたり変化したりそもそも出ない等、とにかく覚えなきゃいけない事が多くてお菓子を片手にマウスをポチポチしながらストーリーを読み進めてる私のような人間にとっては苦痛で仕方なかった。
ストーリーくらい初見で雰囲気だけ味わえるような1つの演出程度にしてくれないか?と常々思う。
戦闘面は各々が楽しみたいコンテンツで、私で言えばPvP。人によっては高難易度の討滅戦やIDなどで満たせるのだからストーリーはストーリーに集中させて欲しいんですよね。歯応えのあるRPGならわざわざMMOじゃなくてソウルライクやるんで…
それと、話題になっているFF9の要素については、私FFで最も好きな作品がFF9で思い出の作品なのだけど完全に別物として分けて楽しめるタイプなのでFF14ではそういう形のファンサービスだと思って受け入れる事が出来ていて特に問題なかったですね。
さて印象の悪そうな部分はここまで!
ここからは自分が感じた黄金登場のキャラクター事の書いていきます。

まずはウクラマト
主役が主人公じゃない問題もちらほら目にしますが個人的には一貫して金色のガッシュ◯ルにしか見えてなかったのでプレイヤーは清麿だし。そうなると清麿とガッシュどっちが主役なの?って言ってるのと同じって事。
アンサーは王になりたいガッシュとそれを可能にする才能を持つ清麿の2人の物語なので2人合わせてぷいきゅあです。

2人といえば、武王ウクラマトと理王コーナー
武王ゾラージャと理王スフェーン
そして双頭のグルージャジャとバクージャジャ
トラルで新たなジョブのヴァイパーも二刀流で
旧アレクサンドリアと新生アレクサンドリアもスフェーンの解釈によっては2つに入るかな?
とにかく相対する2つというのは黄金のテーマだったのかなぁと思う。
おっと、話が脱線してしまった。
ウクラマトについてはそんな感じで、よくある悪い子から良い子になるような人としての更生的な意味の成長物語ではなく、まだ少し未熟な子から立派な大人になっていく社会的な意味での成長物語でこれは時代を感じましたね。

そして次にゾラージャ。悲しい男でしたね。
奇跡の子と呼ばれた一つ頭の一人息子
先ほど語った2つある事と相対した1つが彼です。
本当に魅力的なキャラです。
このキャラは見る場所、角度、立場によって見え方が変わってて最も人間らしいですよね。
父からは未熟、弟と妹から優秀な兄、民衆からは奇跡の子、双血の教えからは期待外れでしょうか?クルルからは畏怖、サレージャ、トラルの部下やアレクサンドリアの部下、そして画面という隔たり越しのプレイヤーである我々からの視点でもそれぞれ見え方が違った事でしょう。
そうして振り回され続け彷徨い続けた成れの果てがあれです…
本当に良いキャラすぎる。正直1番好きかもしれん
マムージャ族ってかなり田舎宗教問題nおっと、ファンタジーとリアルを結びつけるのは不粋と言うものでしょうか。それでいうとリビングメモリーも現代社会に…ゴハンゴハン(炊き込み)
えぇ、彼についてわかりやすく言語化するのは難しいですが心と経験で感じたそのままだと思います。きっとそれによって画面越しにリアルの世界から彼を見ている私たちからの見え方も人によって変わってるのでしょう。

次はバクージャジャ!テノヒラクルー戦士!
彼は弱くもないのにズルばっかりしてウクラマトに分からせられ改心した、とってもわかりやすい憎まれキャラでしたね。
そんな彼の目的は儀式を通して王になる事では無く、自分のような悲しい命が生み出されそして殺されない事だった。
しかしウクラマトが真剣に向き合い、知って理解して改善してくれた事によって和解し協力関係になっていきます。
なかなか生きててそんな体験は少ないでしょうから万人ウケするような話ではないと思いますが、それをあの序盤のわかりやすい悪役っぷりからヘイト集めて改心の流れで丸くしてるのかなと勘繰ってみたり。というかマムージャ族の闇深すぎるでしょ…
私は生まれ育った場所といい、感じ方や考え方そして捻くれた道すらも彼らに通ずるところがあって結構好きです。
もしかしたら私みたいに地元嫌いだったような人はみんな好きかもですね笑

さて、まだまだぎこちないクルル両親やかっこいいオーティスや可愛いカフキワなど語りたいキャラクターはたくさんいますが、流石に長すぎると思うので最後にスフェーンについて語って締めます。

スフェーンについて。

先に言っておくと私はこいつ嫌いすぎます…!!(好きな人本当にごめんね!スフェーンのこと好きな人の事は好きだよ)
もうね、この手の人を裏切ったり騙して「ごめんね」って何度も言ってくるような犬系カノジョは本当に嫌いなんですよね。
しかも、自分達で亡くなった人間の記憶を消して悲しまなくて済むようにっていう優しさを信念にしてたコイツは!最後ウクラマトに忘れないで的な事を言いやがったんです!!
へぇー!じゃあウクラマトは悲しみ続けてもいいんだ??悲しみ続けて目に赤色のイシツブテが生えてきて前が見えなくなっちゃえばいいと思ってるんだ??って軽くヒスっちゃいましたよ。
まぁ冗談は置いておいて話を戻すと、そんな間違った優しさの記録に動かされていた今までの記憶(作られた王のスフェーン)ではなく、ウクラマト達と出会った記憶が新たに学んで得た想い(作り上げた王のスフェーン)が残したのが最後のセリフだったのですがね。
つまり、彼女もまた被害者ではあったわけです。

それにしてもこのストーリーから感じるメッセージの裏に闇深い経験がありそうな感じなんで、もしこのストーリー書いた方と友達になれた世界線があればお互いの経験談で語り明かせそうな気が勝手にしてますwいや、それくらい黄金のストーリー良かったです。
ファンタジーにしてはエグみ強かったですが…

一体、ここまで読んでる物好きがいるのか分かりませんが皆さんの好きな章はなんですか?
新生から黄金まで色々ありましたよね。
私は漆黒が1番好きだったんですが黄金が1番になりました。

とはいえ記憶の記録ですか。
インターネットも近しいものですよね。
そうするとここが私たちのリビングメモリーなのかもしれませんね。

おしまい。



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