盲目整体師、動画を撮る。~活かされる記憶力~
いつも感心していることがあります。
最近、高野が登場する動画を撮る機会が増えたのですが、
カメラを回しても、高野はまったく緊張しない!!
これは、高野の「人の目を気にしない」という性格なのか、、
「見えない」、という視覚障がい者の強みなのか・・・?
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みなさんは、視覚障がい者の方の強みって、
何だと思いますか??
私は高野以外の視覚障がい者の方は
あまり存じ上げないのですが、
強みのひとつが「記憶力」ではないかと思うのです。
(あとで高野に聞いたら、
やはり「カレンダーや予定が頭に入っている」など
視覚障がい者の方は記憶力が良い方が多いとのこと)
いつから始めたのかは忘れてしまいましたが、
ある時から、
整体院のお客様に渡すセルフケア(ストレッチなど)動画を撮影して、
お渡しするようになりました。
「首のストレッチ」や「肩こり予防体操」・・・などの
5分以内の短いものではありますが、、
動画を撮る際、
高野は原稿をつくって、すべて「暗記」します。
「暗記」というのがポイントで、、
もし、目が見えていれば、
スケッチブックやホワイトボードなどを見えるところに置いて、
「読む」、ということもできるわけですが、
全盲の高野にとっては、それは不可能なわけです。
今では、私も素人ながらに編集のワザを覚えたので、
「短く区切って撮影し、編集でつなげる」
ということができるようになったのですが、
動画を撮り始めた当時は、
自分に編集ができると思っていなかったため、
「一回撮り始めたら、途中で止めずに一本で撮り切る」、という
撮影される側としてはかなりのプレッシャーなことをやっていました。
ところが、高野は
「2~3日あったら覚えられる」と言って、内容を覚え、
涼しい顔で、カメラの前でしゃべるのでした・・・。
しかも、大体、
一発撮りかやり直しても2回ぐらい。。
なにぶん、カメラ(iPhoneですが)を回す側としては
NGが少なくて、助かることは確かです。
「目が見えない」ということは、
手書きでメモもできないし、
カレンダーも見えません。
スマホにボイスメモや入力でメモすることはできますが、
それを動画撮影中に聞き直すことはできません。
最近は、
障がい者スポーツの紹介をするショート動画を撮影するのに、
近くの公園など、外で撮影するようになったのですが、
高野は整体院に置いてあるパソコンに原稿を入れてあるので、、
撮影と撮影の合間に「聞き直す」ということもできないし、
必要ないのです。
「記憶力」の良さがわかるエピソードをひとつ。。
高野は、国家資格をとるために通っていた
特別支援学校の卒業式で、、
代表で「答辞」を読んだそうです。
(演台の前で、ふところから蛇腹に折りたたまれた紙を取り出して読んでいることが多いですよね)
もちろん、目が見えないため・・・・
「あれ、全部覚えたんだよね~」
とのことでした。。
「答辞」って暗記できるものなの!?と
びっくりしたエピソードでした。
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