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メタル化暗黒界(仮)

地球上の決闘者達よ!私だ、グラファだ!!

(海外公式サイトより抜粋)


 という訳でよろしくお願いします、グラファです

 今回もデッキ紹介記事にしようかなと思っているのですが、今回はせっかくのタイミングなので、今弾で強化される「メタル化」と暗黒界との相性についてフォーカスを当てて紹介していこうかなと思います


メタル化とは?

 漫画/アニメでは元全米チャンプであり、最近は初心者に優しいミームがあるバンデット・キースが使用していたカードです。デビルゾアにメタル化を装備しメタル・デビルゾアにしていましたね

 王国編という原作特有のノリがかなり強かった頃のカードであり、漫画とOCGでかなり効果に差が出ている系のカードです(原作では装備することそのものがメタル化だったのに対し、OCGではデッキから別のモンスターを出すようにした、等)

 メタル化の罠自体は単体でも火力アップカードとしてそれなりに個性的な強さは有しているのですが、いかんせんメタル・デビルゾア等のいわゆるメタル化モンスター達は罠であるメタル化を装備した後に自分のメインフェイズにしか進化できないために、2ターンは待たないと出せない仕様となってしまっていました

 そんなメタル化を現代の速度に合わせてくれたのが今回の新規というわけです


カード紹介

モンスター


メタル・デビルゾアX

 元々のこいつらは実質効果も持たず、デッキから出さないといけないために素引きしたその瞬間もうお通夜になってしまうような悲しみを背負っていたカードだったのですが、自身が戻りつつメタル化を構えられる効果を与えられることによって引きたくないカードどころか実質半初動にまで引き上げられました

 盤面にセットする効果なため、うららなどで無効にされデッキに戻れない…というような事態も起こりにくく、かなりいい仕様になってるなぁと思います。
 さらに、場に居る際は相手が魔法・モンスターの効果を使った時にフィールドのカードを破壊できる(1ターンに2回まで使える)という効果を持っており、相手の盤面をそれなりにズタズタにできるカードになっています


悪魔獣デビルゾア

 手札から特殊召喚しつつメタル化を構えられるカード。俊足のギラザウルスと似たような、相手も手札から展開できるというデメリットが付随しています
 一見すると、ギラザウルスが先攻ならほぼ気にならないデメリットなのに対し、デビルゾアはこちらの先攻なのに相手に好き放題される可能性のある痛いデメリットになっているように感じてしまいます。
 しかし相手のターンに特殊召喚して色々できるカードは案外限られているので、そもそも出して強いモンスターが都合よく手札におらず、とりあえず適当にモンスターを出しておいてテンポアドバンテージを少し取っておく…くらいが関の山な事も多いのではないかと思うため、そこまで危惧しなくてもいいのかなと感じています(もちろん相手によってはヤバいことされますし、リトルナイトには気をつけましょう)

 また相手が不用意にモンスターを出してきた場合は無限泡影等を気にせず動けたり、相手の盤面にカードが存在する事によるコンボに活かしたり等の運用のメリットもあるため、そういう点も含め面白い効果だなと感じています
 なんなら手札から出さずともデスキャスター等で簡単に蘇生ができるため、デメリットを全く気にしない運用もできます

 そんなこんなで場に出てくれた場合に使える効果は、またもやメタル化を用意できる効果です
 今までの手札から戻りながらセットするのと違い確実に自分というメタル化の素材があり、実質1枚初動となっているのはこいつだけなのでたいへん貴重な存在です


レッドアイズ・ブラックフルメタルドラゴン

 こちらもデビルゾアと同じくデッキに帰りながらメタル化をセットできます
 こいつの場合は場に出た際にはシンプルに万能無効ができます
 直接アドを取る能力はデビルゾアの方が高いかも知れませんが、純粋な便利さはこちらの方が上なので鋼鉄の幻想師によってしっかり構えられると良いかなと思います


鋼鉄の幻想師

 召喚・特殊召喚した場合にデッキからメタル化罠をセットできつつ自身の種族とレベルを弄れるカード。単純にこのカード1枚でどちらのメタル化にもなれるため、メタル化界のサイキック・リフレクターと言えます
 ただし無限泡影等を貰うと罠をセットできないばかりかレベル種族も変動できないため、本当に棒立ちになるので注意が必要です


魔法


迫りくる機械

 「メタル化」のカード名が入ったものをサーチできます
 鋼鉄の幻想師を持ってくることで1枚初動かつ墓地効果のオマケ付き

無難に強いです



メタル化・強化反射装甲

 /バスターみたいな感覚のカードへと進化を遂げたメタル化。しかしここは12期調整、/バスターよりも撃てる対象が広く、構築の幅を持たせてくれています(ただし発動にはターン1がついているので、たくさん伏せてもひとつずつしか使えないのには注意)

そしてその構築の幅の広さに着目したデッキこそがこの「メタル化暗黒界」なのです!




 このメタル化というカード群、悪魔族テーマやドラゴン族テーマにはよく馴染みそうなテーマですが、暗黒界として特に嬉しいポイントがあります。それは全国の暗黒界使いの敵である"ドロール&ロックバード(以下ドロバ)"を踏まないことです

 このドロバというカード、相手がドローフェイズ以外にサーチを行った瞬間発動可能となり、以降そのターンのサーチ及びドローを全封殺するというとんでもない制約を強いてきます

 ドロー&ディスカードが至上命題のデッキである暗黒界にこんなものを浴びせられては、言うまでもなく破滅であり、なんなら普段は投げれば一応アド損なはずのドロバなのですが対暗黒界に限っては、ドローの後に捨てられたカードによるサーチやドローにチェーンして撃てるため、実質灰流うららの上位互換として機能することさえあります

これにはハンジさんも激おこ

 暗黒界が環境に出てこれない理由の6割はこのカードの存在であると言っても過言ではなく(残り2割くらいは誘発や捲り札のスペース、更に2割はたまに貫通しきれない増G。そしてこれからはマルチャミーもキツそう)、遊戯王界の最大の仇敵となっています

 過去の速度が遅めな環境においてはそんなにドロバが刺さるデッキが多くなく「ドロバが刺さるほど展開するデッキの方が異常」とまで言われており遭遇率も高くありませんでしたが、現在は12期。展開と安定とリソースの時代となり、今や大量のサーチ/ドローによってデッキの根幹が支えられているデッキは少なくありません

 そんな環境になってきているがゆえ、ドロバというカードのパワー、破壊力も相対的に上がり、メインサイド合わせて見掛ける可能性が格段に上がりました(と言うより最近は見ない方が珍しい環境がほとんど)また、デッキによって増殖するG(やマルチャミー)をシャットアウトするために使われたりもしています
ちなみにドロバにはターン1がないため、墓穴を合わせたとしても2枚持たれていると更にそのままもう1枚投げることでゴリ押してくることがあります

ドロバ!ドロバ!

 ここまで嫌と言うほど見ることの多いカードになってしまうと、構築からの対策を試みないと暗黒界は動けないな…と思索していたところ、この「デッキからセット」のメタル化に可能性を見出したというわけです

(正直凄いレベルで制圧力が高くやることも多いカードになっており、メタカードとしての域を超えてる可能性はあるため、アトラクターは準制限になり増殖するGは灰流うららのようなカードが出て来るようにいつかドロバにも明確に対策が講じられるかも知れないですが、現状はこういった小技で凌いでいくしかないです)


〜プロローグ終了〜

デッキレシピ

ようやく本題

辿り着きました

 サンプルもサンプルなレシピですが一応貼っておきます

 ドロバを避ける名目でデモンスミスを入れていない構築例としていますが、ドロバを受ける覚悟のある方は後述の更にデモンスミスを混合した型も良いと思います

仮組み


 先ほども書いた通り、暗黒界の最大の弱点であるドロバを避けられる「デッキからセット」により無効妨害を構えられるのは革命的であり、ドロバに対する明確な止まり所とすることができます

とはいえ投げられると精神的ダメージは大きい

 暗黒界側としては悪魔を用意すること自体はそこまで苦では無いのですが、ドロバを超えるという名目上なるべくドロバ下でも大型悪魔を展開できるよう登極やデスガイドというサーチができなくとも動ける展開札を増やしています

 また暗黒界としてはそれなりに誘発が入っているので、後手番も比較的楽です

 デモンスミスを入れても良かったのですが、枠の兼ね合いと半分くらい今回のコンセプトとなっている"対ドロバ性能"に基いて不採用としました。(基本的に相性はいいので、ドロバを割り切るならば、その他の誘発や妨害に対しての貫通力が上がるため、下記のサンプルのように混ぜ込んでいいと思います)


動き方

 とりあえず初手にガイドが居る場合、召喚権は最優先にガイドに使う方が良いかなと思います

ただし、ガイドからスタートしてメタル化に行く場合はデスキャスターで将来的に手札を捨てる事になるため、手札に暗黒界が居ない場合は最優先としなくてもいいかも知れません
 ガイド召喚の動きとしては、

①ガイドを召喚し、効果で魔サイの戦士を特殊召喚
②2体でデスキャスターをリンク召喚、魔サイの戦士の効果で悪魔獣デビルゾアを墓地へ
③デスキャスターの効果で暗黒界などを捨てながらデビルゾアを蘇生
④デビルゾアによりメタル化をセット
という具合で、ニビルを踏まない最小の動きで メタルデビルゾア+デスキャスターの耐性 を構えることができます

 初手に迫りくる機械がある場合は、さらにガイドも居るならデビルゾアを、ガイドが居ないなら鋼鉄の幻想師を持ってきましょう

 メタル化を通すためには何かのカードで誘発を釣りたい所ですが、基本的にはガイドか暗黒回廊か迫りくる機械くらいの択ですので、先撃ちして釣っていきましょう

ドロバに対抗するためには基本的に、

 ガイド→迫りくる機械→暗黒回廊

の順に打つのが良いかなと思います
後は基本的に暗黒界というテーマ性質上、ドローしつつ2〜3枚で動いていったりするため、適宜ハンド次第という形にはなってきます。
 単純な小技として、ガイド→マサイからのデスキャスターの動きの際にマサイの墓地肥やし効果へ墓穴を打たれた場合、手札に暗黒界の登極があればチェーンして融合素材として除外しつつ墓穴を避けられる事もあるので、覚えておくと良いかなと思います(ただし、ガイド①マサイ②デスキャスター③デビルゾア④で本来ニビルを踏まずにターンを渡せるところ、死霊公爵を融合召喚することでギリギリ踏んでしまうラインに到達してしまうので注意。一応公爵の墓地効果でデビルゾアを拾って手札から出し直すとメタル化の構え自体は取れますので、最低限の妨害は確保できます)
また、ガイドが居なくともゼンタからの門でデビルゾア関連を墓地に叩き落とした後にゼンタ+何かでデスキャスターを作ることでもメタル化に繋がります

デモンスミスを混ぜた場合

デモンスミスを混ぜた場合、多少ドロバを貰いやすくなってしまいますが、ラクリモーサが来たお陰で召喚権を使えばある程度ドロバを受けながらでも展開できるようになりました

こちらも仮組み

ラクリモーサを通常召喚するとベアトリーチェに繋がり、ベアトリーチェからデビルゾアを落とすことによって、擬似的に上記のデスガイド初動のような事が行えます

①ラクリモーサ召喚、効果で魔を刻むを落とす
②ラクリモーサを鎮魂棺をL召喚、そのまま効果で自身リリースし魔を刻む(2体目)をリクルート
③墓地の鎮魂棺を戻して魔を刻むを特殊召喚、魔を刻む×2で大聖棺をL召喚
④大聖棺の効果で墓地のラクリモーサと魔を刻むを戻し、エクストラデッキのラクリモーサを融合召喚し、効果で魔を刻むを蘇生
⑤ラクリモーサと魔を刻むでベアトリーチェをX召喚、効果でデビルゾアを落とす
⑥大聖棺とベアトリーチェでデスキャスターをL召喚し、効果でデビルゾアを蘇生し、メタル化を構える

(ただし、デスガイドほどコンパクトに行かないため、ニビルを踏んでしまうのが懸念点)
また、ラクリモーサが☆4のため、単純にデュガレスに行きやすいメリットもあります

おわりに

如何せんまだ実践として使用経験の薄いデッキのため、他にも色々思い付いたら適宜追加していく形を取っていこうかなぁと思っていますが、現時点ではここで締めたいと思います
最後までご高覧いただき、ありがとうございました!

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