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命名

愛猫しめじの話の続きです。


半日の付き合いで観察したに過ぎないのだが、いわゆる悪戯、例えば食卓に上がって食べ物をあさるとか、あちこち粗相をするとか、そういうのが全くない。
デレデレ懐っこいかというと、ほどよい距離間である。一人遊びして、時々傍に来るが、また離れ、用はきちんとトイレでして、毛づくろいに余念がない。

私は猫はこれまで3匹、犬1頭飼ったことがあるがどれも当たりだった。特に最初の猫は、芝の雑種の犬と共に育てた為か、優しい優しい猫だった。だから、どうしてもその最初の猫が基準になる。今回縁あって夫が連れてきた猫は、今のところ程よい。爪を立てるでもなく、甘噛みをする。

わたしは動物も人間もべたべた甘えられるのは苦手なのだが、この子は丁度いいのだ。


夕方食事の支度をしていると、近くには来るがちょこんと座って邪魔をしない。食卓に料理を並べても、上がらない。わたしたちが食べている間は、ソファーのクッションの上にいる。

生後まだ一ヶ月半程度の子猫だが、この子はいい意味の賢さがあるようだ。 夫はこの日が誕生日だった。
彼は19の時に猫に救われたことがあると以前言っていたが、コトの詳細は絶対に明かしてくれない。当時、毎日死ぬことを考えていたそうだから相当な何かがあったようだ。

「俺は死ねない、身代わりになった猫がいる」

彼は「誕生日プレゼントかもしれないな」と言っている。
相変わらず
「ネコ ネコ」なんていい加減に呼んでいるが、わたしの留守中「ダメヨ」と言っていたのに一緒に寝ていたと嬉しがって言うのだ。

私は犬猫の躾に厳しいので、今後どうしようか検討中である。それよりなにより、名前どうしよう…
シンプルを身上としているので、バカみたいな名前は嫌いだ。
タマだの、クロだの、チビだのそんなのが一番猫らしいと思っている。
もともとのブログで名前募集をしたら、たくさんの案をいただいた。
その中から選ぼうとしていたら、息子と娘が言った。彼らは大の猫好きで、特に雑種だの捨て猫など、とてもとても可愛くて愛しくてしょうがないひとたちである。ここに来るまでの経緯など聞くと、もうタマラナイのだ。
猫のことは知らせないでいたが、見るなりふたりして物凄いのだ。
でれでれ。
最初、きょとんとしていた 猫も、甘えている。

2011年秋のこと


「しめじ が いいんじゃね?」
「しめじ しめじ♪」
と呼んでいる。

猫も 
「ニャア♪」
なんて返事している。


名はしめじ。親の好きなきのこのことを理解しているような命名で、実はすごく気に入っておりまして・・・(`∀´)。




                           

    

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