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娘のバレンタイン (ウ〇チかポテサラか)

元ブログより・2015年02月13日に書いた記事。バレンタイン3部作の最後です。親子してアホだと改めて確認した次第です。若干加筆して掲載します。


バレンタインの時、娘がどのような事をしていたかはあまり知らない。
ウチは親子仲が良かったと思うのだが、娘は中学の頃からガードが固く、自分のことは全く喋らなくなった。

ワタシのように中学で初めて好きな子にチョコをあげたとか、
バレンタインの思い出 (毛)|ターニア (note.com)
そんな経験はしてきたのだろうか。
そういうことはオクビにも出さず、普段はとにかく部活部活で、休みもそれで潰れていた。

ある日。

娘がクッキーをタッパーに詰めて
「昼にオヤツに食べれば」
と持たせてくれた。

彼女はどこで覚えたか知らぬが、クッキーやドーナツを作らせると絶品なのである。
ワタシも何度か作ったが、ドーナツは焦って絶対焦がすし、クッキーは配合がテキトーなためか、やたら硬かったり焦がす。

しかし娘のはそういうことがない。本人は
「別に何も特別なことはしてない」
というが、味、硬さ、やわらかさ、しっとり感、文句のつけようがない。
しかし、それらが良くてもクッキーの形・・・
型抜きだけでなく、必ず

「トグロ型」
もしくは
「う○こ型」
を作るのだ。
「なかなかこれという満足できる形にならない」
と精進しているのだ。
とは言え、この娘の母のワタシ。
昼に食堂のテーブルで
「良かったらどうぞ」
と出した。

「娘が作ったんですの・・・おほほほほ」
そこまではいい。
出せば
う○こ型、イトマキヒトデ型(本人はあくまで星と言っていたが)・・・・
当然ながら笑われた。
更に言われた。
「やっぱり親子」
皆さん、げらげら笑うのだ。
でも食べてみると
「すごく美味しい」
しかし、ワタシはとても褒められた気にはなれず
「あは あはははは・・・」

センスの問題・・・
可愛くラッピングするとか・・・してないし。
いいのだ。
ワタシは子供のウンチに特に一喜一憂してきた。
健康のバロメーター。
いいウンチだと心から喜び、子供と眺めたりした。

「娘は母の作品」
そう言うワタシに
「一緒にしないで」
と言う娘であった。

あとで気がついたが、クッキー、とても形よくできばえが全く違うものが取り置きしてあった。(トグロではない)
あれをどうするつもりなのだろうか・・・
娘の母であるワタシは想像する。
自己満足ながらこっそり食べるのだ・・・・間違いない!!

で、バレンタインの話に戻る。娘が通った高校は女子高だったのだが、
「ひぃぃぃぃ。(;°皿°)」
と言うほどチョコをたくさんもらって帰宅した。もちろん女子からである。
非常に焦り出し、お返しをしなければ、と、ホワイトデーを待たずにある夜がさがさ何かやり始めた。
小遣いで、大量にラッピング用品やらチョコやらライスパフを購入してきていた。

パフを空炒りし、兄を呼びつけ指図する。
兄は兄で何やら嬉しそうに、チョコを湯煎にかけ溶かし始めたではないか。
ワタシが料理していても手伝わないくせに…

覗くと
「見ないで」
と言う娘。ワタシがしたらチャチャッと終わりそうなのに、オオゴトになっている。
睨むので口も手も出せない。

「しょげるなよ」

息子が慰めてくれる。

引っ込んで聞いていると、ふたりともテンション高いし楽しそうだ。

「ホワイトデーまでまだ日数があるのに、なんで今日なのよ…」

「チョコやキャンデーを売りたい企業の策略にはまるのが嫌なの」

いや、充分ハマっていると思いますが・・・。

二種類作るのだそうで、経過を覗き見た途端、つい言ってしまった。

「何これ?ポテトサラダ?」

「ホワイトチョコだよ!」


ポテサラではありません


あっち行けとまた言われた。
でも、どう見てもポテトサラダそっくり。ライスパフが多すぎやしないか??
もう一つは普通のチョコを溶かし、トッピングは兄が嬉しそうにやっている。

「アンタたちさ…」

娘はその時テスト期間だった。
息子は週末に国公立前期の入試を控えていたときであった。

「オレ、こういう作業好きだ♪」

棚にあったアラザンやチョコスプレーを勝手に利用している。

結局うまい具合に出来上がり、試食にしてはふたりで食べ過ぎだぞ…

ワタシにはひとつだけくれて、さっきまで拒絶していたくせに
「どう?どう?」
実にうるさい。

そしてテンション高くラッピングしたものが30袋…
ナンボ貰ったんじゃい!!(゜д゜;)

やがて力つきた娘はテスト勉強もせず寝ていた。
あれから何年経っただろう・・・昔々のお話よ(笑)。

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