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ぶちまけるヒト 

元ブログより、2015年02月05日のアホ記事、小規模修正して載せます。
あまりに暑いので本当にアホになりそうと話していたのですが、この女性(私)は既にして・・・( ̄▽ ̄;)。

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ある方のブログを拝見したら、コナモノを誤ってぶちまけたお話。

惨状が目に浮かび、
「あぁ・・・残念」
と、同情を禁じ得なかった。
で、ワタシもそのような経験は小規模ながらある。

スリキリ一杯を丁寧に量ったのに、途中でこぼす。
米を研ぐ前、計量カップで(我が家には米びつがない)量るものの、なぜか数粒こぼす。
「コメを粗末にすると罰が当たる」
と、拾うのだが近眼なうえに老眼も加わってきていやはやいやはや・・・。
で、これまでに一番の惨状は、いずれも

「味噌ラーメン」
カラミであった。

某ラーメン店の味噌ラーメンが非常に美味しく、子供たちを連れて何度か食べに行ったのだが、ある時、ペチャクチャ喋りながら七味唐辛子の蓋を開け、更に無意識のうちに中蓋をわざわざ取り、パッパッとふりかけたつもりが、七味が全部麺の上に出てしまった。
子供達が絶句し、ワタシは、なんで?と混乱した。

己のしたことであるが、危うく
「すみませーん、このラーメン作り直しできますか?」
と言いそうになったのも無意識。
ハッと思ったのは、ラーメンを作ってくれた店主も目撃していたらしく、ワタシが厨房を思わず見た時に目が合い、目を逸らされてしまった。
「あー、勿体ない、すみません、七味全部・・・」

言いかけると息子が(当時小学生)
「黙って食べなさいよ」
と普段ワタシが言っている口調で言った。

ワタシは辛いものは実は大好きである。

「そうね、ピリ辛で更に美味しいよ」
で、食べた。

汁はさすがに飲めなかったが、麺は食べたぞ。
その後、ほどなくしてそのラーメン屋は閉店してしまった。
ワタシのせいだったかもしれない。
「あんな、七味ぶちまけるような客なんかに食わせるようなラーメンじゃねぇぞ」

と愛情込めて作ったラーメンが汚された気分だったのかもしれない。
ゴメンなさいごめんなさいと思いつつ、
「考え過ぎ」
とまた息子に言われ、娘には
「落ち着いたほうがいいよ、かか」
と優しく言われたのであった。

次は、初めての海外旅行先のグァムだ。

ワタシは飛行機も怖いから、できれば海外も別に行かなくてもいいヒトであった。
いやいや出掛けた上に、初日から食べ物が合わず、泊まったのはコンドミニアムだったが、そこのキッチンにカップヌードルが置いてあり、
「ヤレヤレ、これでなんとか」
というザマであった。でもどうしても日本の価格と比較してしまい、バカ高いので我慢した。
朝食もボリュームのあるもの、もしくは脂っこいものばかり。
「えーん、普通の味噌汁と、納豆か卵焼きでいいのに」

と食べ物に文句を言う母に、子供らはモリモリ食べながら
「食べ物に文句言ったらダメ」
とこれまた普段のワタシの口調で言う。
で、ココス島というところに行こうかという話になり、船着き場まで行ったがあいにくの雨だった。

悪天候でわざわざ行く人もいない、実に寂しい観光地。
仕方がないので、そこにあった店に入って何か食べようというコトになった。
また、山盛りのフライドポテトとサラダが添えられた肉なんか食べたくないなぁ・・・と思っていたら、なんとメニューの中に

「Misora-men」
というのを見つけた。
店員さん(当然外人)を呼び、メニュー指差しつつ

「noodle? 」
と聞くと(そうさ、英語力ってこの程度さ)
「yes」
とにこやかである。
キイキイ喜んだワタシは、迷うことなく
「Misora-men」
をオーダーする。
他の人達は、ハンバーガーだのそういうものを頼んでいる。
「よくまあこんなファーストフード的なものばっかりで飽きないねぇアナタタチ」
しかし彼らはどこに行ってもやっていけるだろうと変な安心感も持った。
ややあって、ドンブリで出てきたそれは、上にキャベツの千切りが乗っただけではあったが味噌ラーメンと言えばそのようなものであった。
「デハデハ」

とワタシはまた、調味料を手にした。
日本人観光客が多いらしく、七味も、soy sauceもテーブルにある。
「あー、やっとなんか馴染みの料理でホッとしたよ」
で、七味をパラパラ・・・・のつもりが、丼の中にはつまようじが刺さったり倒れたり、とにかく目を疑う光景が展開した。
過去の味噌ラーメンの時同様、ワタシは動揺した。
「???」
家人たちもまた絶句である。

娘が冷たく言った。
「・・・ったく、つまようじの瓶何するかと思えば・・・間違ったのか」
「ちょっと、気が付いてたら注意してよ」
「私のせいじゃないでしょ」
で、ワタシは散乱したドンブリ内のつまようじを回収し、あからさまにあきれている店員に

「ソーリー」
と言いつつ渡し、食べた味噌ラーメンは、とてもしょっぱい物であった。
ワタシのような人間は、やはり籠っているべきなのだと改めて思っている。

こんなことをこんな時間に書いていたら、味噌ラーメンが食べたくなったじゃないか、チクショー。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。


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