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【#11】リハビリ病院編 その5
『僕がずーみーさんを必ず歩かせます。なのでリハビリがキツくても僕を信じてついてきてくだい』
ハーネスで歩いた次の日、僕の担当の理学療法士Kさんは僕にそう言った。(知らなかったが前回の人は担当ではなかった。)
リハビリをやった事がある人ならわかると思うが基本的に療法士の人は出来ます。治ります。動くようになります。という事は言わない。
それは患者さんの脳の損傷具合によっても回復具合は異なるし、変に希望を持たせてそうならなかった時の患者さんを思ってだと僕は思っている。
けど、僕の目の前にしゃがんで僕と同じ目線で目を合わせてこのKさんは『僕がずーみーさんを必ず歩かせます。』と言ったのだ。
これは震えた。
昨日あんだけ歩けなかった僕ですよ?!
ホントにまた歩けるんですか?!
これはもうやるしかないと思った。
このKさんについていこう。
結果としてこの出会いから4ヶ月後。
僕は装具は必要なもののフリーハンドでリハビリ病院を退院する事になる。
どんなリハビリをしたかはまた次の機会に。
つづく
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