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井戸とアリスとJICA海外協力隊

「モンテビデオに夏が来た!」

日差しギラギラ、でもさわやか。湿度に弱い私にとっては天国の環境だ。
ビーチ(じつは川)沿いの歩道も人がいっぱい。
ビーチ(じつは川)にも水着姿の人たち。

「Es verano(夏だねぇ…)」と合気道道場のアンドレアに言ったら、
「No es verano(まだ夏じゃないわよん)」
本格的な夏到来は年明け1月らしい。
実際、この翌日は最高気温17度、パーカーが必要な気温だった。

前言撤回。
「モンテビデオの夏はもうすぐ」

さて、夏のモンテビデオについてはまだ書けないので、
JICA海外協力隊について書こうと思う。少しだけ。

私の立場はJICAシニア海外協力隊。
55歳だからシニア。ではなく、
「一定以上の経験・技能等が必要な個別案件」に応募したから、である。
私で言えば合気道(現在5段)がその技能だ。

そうではなく、職種名で応募するのは青年海外協力隊と海外協力隊。
(46歳以上は青年とは呼ばれない)。
たとえば「コミュニティ開発」「青少年活動」など。希望は出せるけど、どの国のどの任務に配置されるかわからない。

皆さんがイメージする青年海外協力隊!というのはこちらだ。
青年海外協力隊といえば「井戸を掘る」だが、検索しても井戸を掘る要請はない。だから掘りません。たぶん。
今は広瀬アリスさんがCMをしている。

つまり、単純に言うと
①あまりスキルがない人⇒青年海外協力隊、海外協力隊
②スキルや経験がある人⇒シニア海外協力隊
  (シニアの方が居住や手当の面など条件はいい)
となるのだが…
この「海外協力隊」か?「シニア海外協力隊」か?を選ぶのはスキルの有無だけではなく、要請の数と内容が大きく影響する。

【例】私が働いていた「番組制作」分野で南米に行きたいとする。
私は20年近く現場に携わっていたのでシニアで応募できるスキルはある。
ところが、現在行われている2023年度秋募集で番組制作の募集はシニア1件、海外協力隊6件。シニアはモンゴルだけ、一般(海外協力隊)はトンガ、ボリビア、コロンビア、キルギスなど。
要請内容も放送局での業務、大学での指導など様々だ。
もし南米で活動したいのなら、シニアに応募せず、一般で南米を希望してそれが通るのを期待する、という考え方もできる。

実際、私の同期でも某自治体のバリバリの児童相談所職員が、一般の「青少年活動」に応募してペルーの児童支援施設に派遣されている。彼女のスキルならシニアでも問題ないのだが、希望がそこだったのだろう。

かく言う私も2022年春募集に応募した当時、パラオの一般案件(合気道)にも興味があり、結構迷った。
でも、実際にウルグアイに来た今は全く後悔していない。まだ本格活動開始から2週間ほどだが、いまのところとても楽しく活動している。

ちなみにウルグアイからの要請はシニアのみとなっている。
青年海外協力隊はやってこない。

広瀬アリスも来ない。

でも楽しい。
活動についてはまた今度。

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