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貴女へ…

今、貴女はどこにいるの?
お空のどこかで…ゆっくりできているのかな?

私が貴女と出会ったのは、高校生の時
個人で県大会に行っちゃうような、地元では
目立った存在だった貴女
今まで私の周りにはいなかったタイプの貴女と
仲良くなるのには、そう時間はかからなかった

誕生日が2日違い
負けず嫌いだけど、前向きに考えられる所や
気づいたら人の上に立ち、クラスの委員長をやってたり。
総会でマイクの前に立ち、全校生徒を目の前にして熱弁を振るっちゃう様な人
そんな貴女に惹かれていった

短気な私と、やはり短気な貴女
些細な事でちょこっと口喧嘩
でもなぜか一緒に帰っていたり
どちらともなく、普通に話をしていて
思わず顔を見合わせて苦笑い…
ちゃんと私を見てくれる貴女の存在が
とても有り難かった

高校を卒業して、就職して私は地元
貴女は県内の遠い場所へ
すぐには逢えないけど、お互いを行き来していた

過去にいじめに遭い、人との距離を自然と取る様になっていた自分
学校に行ったら普通に話をしていた人が、翌日から全く口を聞いてくれなくなったり…という事が多々あり
人を信じる事をしなくなった自分を唯一理解してくれる人だった

「そんな事ないよ」ってくしゃっと笑った顔が
脳裏に浮かぶ
少し低めの、独特の声「ゆみちゃん、今度いつ空いてる?ご飯行こうよ」
話をしながら少し上を見上げて、目をくるっと回す癖だったり、あの笑い声を聞けないのかと思うとホントに悲しくて…

これからどうすればいいの?
貴女に病気が見つかって
なかなか会いに行けなくて

私は私で心配で仕方なかったんだけど
どうしても現実を受け入れられなくて…
どう声をかけていいのかわからなくて
貴女が病気に負けるはずがない、って。
そう思い込んでた、いや思う様にしていた

辛い時に力になってあげられずにごめん
ずっと良くなってまた会えると思ってたから
こんな日が来るかも?と思いながらも
どこかで信じたくない自分がいたのも事実

こんなLINEをもらったらさ
私はどう答えればいいの?
なんて返事をしたら良いか悩んで「生きろ」と
既読がついたけど…
すぐにでも会いに行かなかった事を私は一生後悔すると思う
でもその時も辛い姿の貴女を受け止める自信がなくて、そのままの貴女を直視できないと思ったから。ごめん。ほんとにごめん…

電話もできないほど辛い時に、一生懸命LINEを
してくれたんだね…
そんな時に私を思い出してくれただけでも
感謝しないといけないんだけど…

仕事を退職して、家にいる時間が長くなって
スマホが鳴らない事を願って
気づかない様に音を切ってたり
そんな小さな抵抗やちょっとした願掛けも
やっぱり無駄だった

貴女がこの世からいなくなった現実をまだ受け止められずにいる
ちゃんとお顔を見てお別れして来よう
「お疲れ様」って声をかけて来よう

すぐそばで話す声が聞こえてくる感じがするけど…ホントにいないんだ…
今は手を動かすたびに、何かをするたびに、涙が出るけど…今はまだ許して
強くなるから。前を向いて生きて行くから

話をしたい時に、ちゃんと受け止めてくれる人がいなくなってしまった…
夜中、泣きながら話を聞いてもらった事があったね。何も言わず、ひたすら話を聞いてくれて、
諭す様に話をしてくれて
もうそんな事もできないんだ…
会いたいなぁって思ったら、以心伝心なのか
直後に電話が来るなんて事ももうないのか

辛かったね。でもよく頑張ったね
貴女にはこんな弱っちぃ私の気持ちを伝えるのが嫌で何もできなかったけど…
このnoteが貴女に伝わるといいな

今、どんな感じ?
痛みから開放されて、ゆっくりできてる?
貴女の分も私は頑張って生きるから…
あと30年くらいそっちで待ってて

はぁ…辛すぎる

私がこんな状態だから、ご家族はもっと辛いはず

ぶっちぃ、いつまでも、大好きだよ
51年の人生、ほんとにほんとにお疲れ様

…ゆっくり休んでね

そして、愛する家族をずっと見守ってて
ずっと忘れないから…
また何十年後かに、またお茶すっぺね🍵



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