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4つ目のあじ(アヒージョ) 今時の女子は"にんにく"を好む

『じゃあ・・・次はー、これね。』
「これ?!」

咲凪が選んだのはフレーバー表の一番下、アヒージョだった。
前回と立場が変わり、今回は俺が困惑した。

「いずれはやらなきゃいけないとはいえ、正直言うと俺元ネタとなるアヒージョを食べたことが無いんだよなー」

この言葉を完全にねじ伏せたのは、次の咲凪の一言だった。

『今時の女子は、こう言うのが好きなんです!』

そう言われたらさすがに落ち着くしかないが、
「アヒージョってどんな味なんだ?」
『にんにくオイルだと思ってよ。』

それはそれで言葉弱くねえかとも思ったが、まあ納得しよう。

とはいえアヒージョ。
この文章が公開されている現在では
・カラオケピロス
・新札幌ピロザンギ
・ピロザンギカー
どの店舗でもこのフレーバーを購入出来るのだが、チャレンジ実施時(22年5月)の段階では新札幌ピロザンギ限定フレーバーだった。
すなわち「新札幌ピロザンギへ向かう」ことが確定となったわけだ。

5月28日。
2週間ぶりに新札幌の地へ。

バレるかもな、って言うか俺って特徴はっきりしてんだよな
緑茶飲む
ザンギ3つ頼み写真撮って食べながらツイート
食べたザンギと同じ味持ち帰る

なので後からバレるんだろうと思っていた。
「さあ何に致しましょうか」
オレンジのシャツを着て頭にバンダナを巻いた男が話しかけてきた。

おーるばっく/ALLBACK
新札幌ピロザンギ店長。
ピロザンギ考案人でもあり、ピロザンギカー考案人でもあり、元国王でもあるらしい。
だがそれは表向きの顔。
真の姿は、とある企業の○○○らしい。
って本人は言ってたけど、たぶん嘘。

「とりあえずチーズ大根とチーズおかかおにぎりと、あともやしナムル、それと、ピロザンギのアヒージョ」
「かしこまりましたー」

数分後、メニューが届く

2週間経っても相変わらず野菜が美味しい店だ。
あとおにぎりのインパクトが強い。

さあ、いよいよザンギの登場だ。

これをピロザンギ丼にしてた人を見かけてたのだが、合う。絶対合う。
塩にんにくオイル最高っすよ。マジで。
※この先の連載にて、アヒージョという味が何度か出てきますが、この要素を覚えていてほしい。

この時小さめのを頂いたわけですが、ジェラートなめらかで下に敷かれてるオーツが良いアクセント。
甘さのバランスが良いのよ。マジで。

ええ、やっぱりバレちゃった。
そりゃそうだよな。アヒージョ食ってアヒージョ持ち帰り頼む奴なんてそんなに現れないだろうしな。

この時おーるばっく店長からこんな言葉が。
「あなたは大変な企画に手を出してしまった。」

この意味を知るのは数日後。

その前に、アヒージョについてまとめよう。

はっきり言って汎用性の高い味。
ご飯だろうがパンだろうが酒だろうが絶対に合う。
持ち帰った際、残ったオイルもまた料理に再利用出来る。
なんだったら野菜とこれを炒めてもいい。
なんでも合う。


さて、「大変な企画に手を出した。」という台詞を遺したおーるばっく店長。
その意味を知ったのはそれから3日後のことだった。

またしても思い出したんだ。
あの人社長だったってことを。

新札幌ピロザンギ、ピロザンギカー揃って新フレーバーの登場を告知。
それだけじゃない。

カラオケピロスにも新フレーバーが。
※そもそもピロスでは毎月どころか時に突然限定フレーバーを出してくることがあるそうだ。


おーるばっくが言ってた言葉の意味を理解した。
残りフレーバーが3種類増えた。
しかも、それぞれ店舗および月間限定。
この先、月の前半は限定フレーバーを優先しなきゃいけない。
どこかでカラオケピロスにも突入する必要が出てくるわけだ。

序盤を終えたこの物語は、覚悟と勇気の試される6月の戦いへと向かうのであった。(続く)


サクナ「次回の、おはなしはー?」

「よし、コンサドーレの結果に運命を託す!」
「風呂入っても、結果変わるわけないか。」
「いやー、待ってましたよ。」
「この刺激、最高。」

次回 5つ目のあじ 辛いことを忘れたくて、"ワイルド"になれる刺激を求めた
『う、うまみ~』


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