箸のおもいで
「合格しました!!」「進学先が決まりました!」
そんな報告がたくさん届くこの季節、受験生のみなさん、おつかれさまでした。
なぜか久しぶりに、息子の大学入試センター試験(2回目)の時のことを思い出し、
1人で笑っておりました。
受験期になると、大好きだったドラマ『3年B組 金八先生!』(わあーっつつつつ!)←わかったアナタ、同年代ですね? が思い出されます。
「腐ったみかん」「加藤っ!」「荒川河川敷」懐かしいですね。
ドラマの中でこれから受験本番を迎える生徒さんたちに、武田鉄矢・・・ちがう、金八先生が、
「試験会場に削っていない鉛筆を2本持って行きなさい。」
と伝えるんですね。おうちの人も朝からお弁当を作って持たせるけれど、慌てて箸を入れ忘れてしまうかもしれないと。
子どもながらに「そうだよねー」とテレビっ子だった私はうなづき、そのエピソードを母親になった時にも覚えていたんですよね。まさに、あんな形でそれを体現するとは・・・笑。
息子の大学入試センター試験当日、いつもよりちょっと頑張ってお弁当を作りました。
そして帰ってきた息子のお弁当を見ると、半分くらい残ってる。え?
「どしたの?あ、緊張して食べられたかった?笑」とニヤけて聞くと、
「箸が・・・
1本しか入ってなかったんだよ。」
え?
聞けば、箸1本でお弁当食べたそうです。おかずは何とかして食べられたが、ご飯はちょっと至難の業。広いキャンパス内、売店から遠い校舎だったため箸をもらいに行くこともできなかったと。隣に座っていた女子高生の視線も痛かったです、と。
ごめんーっ!!!残りの弁当を2本の箸で食べる息子の背中をバンバン叩いて笑ってしまいました。
そんな息子は今社会人3年目を迎えます。今年も受験生の英語指導をしては、合否の結果を心配して待つ予備校講師です。
息子よ、生徒さんたちに「箸は自分で確認するんだよ。」とお伝えください。母より。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?