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『はっぴー、会社作るってよ ⑤』


「テナントなんてやらなきゃよかった② いつまでも「誰かのせい」にしていては、前には進みません。 」


  こんなことを言われたことがあります。

 「欲しくもないものを、ニコニコして欲しい、なんて言うな。」

 これは、お世話になっていた集会室の管理人さんに言われた言葉です。「この集会室が使えなくなったら、レッスンができなくなる。」と思い込んでいた私は、管理人さんの前でも常に「優等生」でした。『嫌なものは嫌』と言えない私のことを見透かしていた管理人さんに、「うわ、これ要らないな。。。」と言う気持ちや表情が伝わったのでしょう。

 それから、先生を始めた2年目くらいの頃、

 「はっぴー先生は、『いい事』しか言いませんからねー。」

 こちらは保護者の方に言われた言葉です。ネガティブなことを伝えることに、恐怖を感じていて避けていたのだと思います。

 誰かの言葉がいつまでも自分に引っ掛かっていることは、自分の中にある「大事にしたいもの」に影響していると言うことです。

 私は「人とのつながり」を大事にしたいと思っていたのに、「人とつながる」ことの本当の意味を自分の中で理解していなかったのだと気づきました。ネガティブなことを、嫌なことを感じたら、その感情に振り回されることなく、「本音」でその人に向き合うこと。それが、相手に「向き合うこと」になる。そこから本当の意味で人とつながることができるんだと。まあ、こう理解できるのは、もう少し先なんですけど。

 テナントを開いて私が行っていた行動は、この「嫌だ」という感情に振り回されていたことでした。そして虚勢を張って他のスタッフさんに接していたため、「向き合えなかった」のだと思います。それを、「私の教室なのに」「私だけがうまくできるのに」とまるで子供のようにウジウジと、そしてトボトボと家に帰って行った自分を変えなければ、と強く思ったのでした。


 毎日今日来ていく服を、母が選んでくれていました。それになんの疑問も抱かず、袖に腕を通しランドセルを背負って学校にいく毎日でした。ある日、洋服屋さんに連れて行かれたときに、母にこう質問されます。
「どの服が欲しいの?」

 服になんて興味のない11歳のはっぴーは、どの色が着たいのか、どのような服が着たいのか、さっぱりわかりません。しばらくぼーっと突っ立っていたら、母が突然怒ります。

「あなたと買い物していても、つまらない!」

 あ、またお母さんが怒ってしまった。早く服を選ばなければ。そこら辺にあった服をカゴにポンポン入れたあの日の自分を慰めたいです。

「だって、わからないんだもの。どの服が似合うのか。教えてよ!」

 そうやって、できなかった自分、やりたかった自分を慰めることから始めた私は、やっと大人になって「なりたい自分」を取り戻すため、みんなと気持ちよく働けるように変わるために、行動をしようと決心したのでした。

 つづく。

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