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『はっぴー、会社つくるってよ⑦』

子どもにも、大人にも、「楽しく」「明るい」未来を!

『はっぴー、会社作るってよ ⑦』


 2020年2月、息子が就職して家を出ることになりました。予備校の英語の先生になったのです。野球と、英語だけは大好きな息子が、英語の先生になるなんて!

 息子はおとなしくて、内気で。小学校2年生の時に始めた野球では、ボールが怖くてキャッチボールさえもできずに泣いている男の子。その日から、毎朝マンション前の公園で「朝キャッチボール」を始めました。最初は下投げで。取れたら次からは上投げで。このキャッチボールは中1になるまで続き、毎朝犬の散歩をするおじさんたちとも仲良くなりました。笑。そのうちにチームのピッチャーをやるようになり、小学校の時にはたくさんの野球仲間と真っ黒になって暗くなるまで野球をしていました。私も「マイ・キャッチャーミット」を購入、中学生になる頃には球速が上がり、軍手をしないと痛くて取れなかったのを覚えています。今でも、こちらに帰ってきた時にはキャッチボールするんですよ。

 子どもたちと何かやる時には、いつも「フラット」な気持ちでいようと心がけていました。ただ、「足りないところ」を埋められるように。ボールが怖ければ、その恐怖心を取り除くためにキャッチボール。計算が苦手ならば、「好き」になるように「100マス計算コンテスト」。やっぱり私は「エンターテイナー」だなあ。笑。

 2020年の初めといえば、関西の先生たちが続々と休校にしていました。新型コロナウィルスです。未だかつて誰も経験したことのないことが、私たちの教室にもやってきました。とうとう3月の2週間を休校にすることに。緊急事態宣言です。生徒さんに会えない寂しさ、どうしているのかと心配になり、「何かできないかな?」とGrace先生、Lucy先生と楽しい動画を撮影。この様子は、教室のYouTubeチャンネルにありますので、ぜひ観てくださいね!

 2020年4月、まだ再開できない。でも、「学びは止めたくない」。どうする?どうしたらいい?たくさんの生徒さんの「学びを止めない」ようにするためには、何が正解なんだろう?ご両親が働いていて、ルームに行っている子にはオンラインレッスンは無理だし。どうしよう。

 教室の広告やウェブサイトをお願いしている、平野広告制作所の平野さん(とーるさんと呼んでいるのでそう書きます)、とーるさんに相談する。レッスンを撮影して、教室のYouTubeチャンネルに期間限定、生徒さん限定で配信したらどうだろう?良いアイデアだと思った。私たちがやってみた、コロナの時期を乗り越えるレッスンはこういうものだった。

 ①YouTubeチャンネルでレッスンを配信する→先生はとーるさんにレッスンを撮影してもらい、編集後、アップロード

 ②生徒さんはレッスンを視聴、宿題をやった後に教室に届けにくる。→教室では、他のバイト先がなくなってしまった大学生を集めて、みんなでまる付け作業。

 ③そのチェックした宿題ファイルや、テキストを次の日までにご自宅マンションまでポスティングに行く。→幕張ベイタウン外の生徒さんには、「レターパック」で郵送

 ④生徒さん一人一人に15分間の個人レッスンで、理解度をチェック→ライン電話でつながり、レッスンの定着度をみる

 めちゃめちゃ頑張った1ヶ月だった。朝から夜まで動き続け、ある日のレッスン撮影の時には、ちょっとうずくまってしまったくらいだった。この年、止むに止まれぬ事情で先生デビューをすることになったAmy先生は、初年度にいきなりレッスンのビデオ撮影。なかなかうまくできずに、「だめ、そんなんじゃダメだよ。」と撮り直すこと数回。終わった後は泣きそうになって、床に倒れていた。とにかく、本当にみんなが頑張ってくれたおかげでこの期間を乗り越えた。

 頑張ってくれている先生たち、事務の人たち、大学生、そしてとーるさんの顔に疲れが見え始めた頃、近所のホテルの『牛めし弁当』を人数分注文して、振る舞ってみた。お弁当を取りに行った時に、ホテルのレストランのスタッフさんや、厨房のシェフさんたちが「本当にありがとうございました!」と総出でご挨拶をしてくださったこと、本当に熱いものが込み上げてきた。当時のホテルも、もちろん苦しい状況だったのではないか。レストランにはお客様は誰も居られなかったし。「お互い、頑張りましょうね!」言葉には出さなかったけれど、そんな気持ちだった。

 美味しいお弁当が届いた時、教室中に響いた「いやっほーっっっ!!」みんなの顔に元気が戻って本当によかった。

 コロナが落ち着いてきた頃に、このホテルに夜ご飯を食べに行った。「あの時のお弁当、本当に美味しかったです!」「めっちゃみんなの力になってくれたんです!」の感謝を込めて食事をしに行ったのだ。その日、レストランでお客様が食事を楽しんでいて、なんだかほっこりしながら美味しいご飯を楽しむことができた夜だった。ありがとう!ホテルザマンハッタンの『おりじん』さん!

   「幕張ベイタウン教室オンラインレッスンの記録」

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