勝ち負け

私は何かにつけて勝ち負けをつける癖がついていると思う。さすが、20代前半プライドに縋って生きていただけのことはある。
相手と比較し、この部分で勝ってるから大丈夫、と思いたいのである。そうして、私は存在していても良い。私は存在するに値すると確認し、その確認で毎日を生きていけるのである。

今日、はじめて負けるという感覚が出てきた。
◯◯さんに△△で負けていると思うと何故か背中が楽になり、胸が開くのだ。体が緩んで良くなる感覚が得られた。それならば徹底に負けてやろう!と思った。


私は旦那もいなければ子供もいないし孫もいないから母に負けている。
私は結婚してないから同級生に負けている。
私はAさんに仕事と人格の面で負けている。
私はAさんに営業と人への指示の仕方と結婚できていないから負けている。
私はYさんより人望もなく、お金もなく、明るくなく人が集まってこないからから負けている。
私はTさんに相手の反応に関わらず自分の表現を貫き通す事と、電話の応対と、ルーティーンワークの面で負けている。
私はYさんとKさんに旦那がいない面で負けている。
私が不細工だと思っていたIさんに旦那がいない面で負けている。
私がみすぼらしいと思った焼き鳥屋の店員さんにやりたい事をやる力と独立する力が負けている。
私はAさんにやりたい事を貫き通す思と力がぜんぜん負けている。勝負にならない。
私はAさんに美人度合いが負けている。
私はみんなにカリスマ性で負けている。
⭐︎私のところには人が集まってこない面でたくさんの人に負けている。
私はたくさんの人に頭の良さで負けている。
私はたくさんの人に理解力のなさで負けている。
私は要領がよくない。
私は突発的な事柄への対応力がない。
私は愛想がない。
私は自分がない。
私は素敵じゃない。
私はカッコよくない。
私は可愛くもない。
私がバリバリ働いてもたかが知れている。
私はYさんみたいに美しくもないし、何でも話せる旦那もいないし子供もいないし、良い家に住んでいない。
私はYさんみたいに突出した才能を持っていない。
私はMさんみたいに分かりやすく話せない。
私は学歴がよくない。
私は発想力が豊かでない。
私はMさんみたいに気が利いた事が書けない。
私はSさんみたいに選ばれた特別な人間ではない。


でも!!


私にはコツコツやれる力がある。
私には良い笑顔がある。

それだけで良いのかもしれない。

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