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挑戦から1年 今の気持ち

新しい養鶏の取り組みへの挑戦(クラウドファンディング)から1年が経ちました。

1年間の変化を動画にまとめ、YouTubeにアップしました。

- YouTubeチャンネル (https://www.youtube.com/@happy55club

プロモーション的なイメージ動画になっていますが、養鶏業は実際にはなかなか大変なものです。その裏話をフトシが語ります。

私たちは鶏の生と死をコントロールする立場になり、日々、死に慣れるためにも鶏の死に直面しなければなりません。
この仕事には辛さもあり、感情のコントロールも必要です。

放し飼いにすることで鶏が自由に行動できる反面、産卵率が低下します。
また、野生動物との接触も近くなり、いつ侵入してくるかわからない不安が絶えません。
さらに、鶏舎は簡易的であり、台風や大雪などの自然災害による倒壊のリスクも高まります。

円安やインフレに影響されにくい地域の飼料を使用していますが、コストがかかり飼育規模を考慮すると割高な卵になります。コストを下げて流通させることを常に考えてますが、次世代が引き続きたい持続可能養鶏には、適正な価値基準が必要です。
形にこだわらない複合経営スタイルで、継続していく必要があります。

鶏の運動能力に興味を持ち、動く止まり木を使った飼育環境を導入しました。コッコフェスというイベントを企画しましたが、鶏舎が強風でビニールカバーが飛ばされ、諦めざるを得ませんでした。観察を続けていると、いじめられている鶏が高い場所に逃げる様子を見て、イベント自体が虚しいものに思えました。鶏の社会は厳しいのです。ただ、集団の中で暮らす弱者が逃げ場を持つことは重要です。

そもそもなぜ私たちは農業を始めたのか❓
きっかけは311。福島原発が核爆発したあの衝撃が私たちを突き動かしました。お金儲けのためではなく、食の自給が目的でした。
私たちは夫婦で経営していますが、営業や人に頼ることが苦手です。商売に向いてないキャラクターでありますが、動く時だったのです。

そして、コロナ禍の衝撃もまた私たちを動かし、養鶏を始めるきっかけになりました。パンデミック、ロックダウン、ワクチン接種の圧力に直面し、鳥インフルエンザの流行などもあり、当事者として公衆衛生の問題を考えるようになりました。それは行き過ぎた公衆衛生だと考え、放し飼いや無洗卵、動物とのふれあう大切さに意識が向かいます。

養鶏業は災害時に強い存在であり、鶏との触れ合いは癒しになること、心の支えとなることがあります。また、菌活や免疫力の向上が可能な場であり、生と死、価値、感謝についても学ぶことができました。この悟りに近い境地は養鶏を始めていなかったら達することが出来なかったと思っています。
ありがとうございます。

2024年4月からはwwoofさんの受け入れ、トマト栽培も本格的に始まります。
島牧から倶知安への月2回の宅配も考えており
旬のものも含め、新しい物流システムを作り上げる予定です。

さらに、2024年5月25日と26日には「ピヨピヨ祭り」を開催します。生まれてから10日後のヒヨコとのふれあいイベントです。入場は無料で、詳細は後日お知らせします。

2024/3/20  幸所 太士

また、以下のリンクからも私たちの活動や商品について詳細を確認することができます。

- happy place
(https://www.driedtomato.shop/)
- ふるさと納税「ハッピーたまご」(https://www.satofull.jp/products/detail.php?product_id=1460506)
- ポケマルや食べチョクでも販売しています。

- X アカウント コウショ フトシ
(@happyplacejapan) 行き過ぎた公衆衛生に疑問を持った養鶏農家として発信に力を入れ始めています。


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