【友達を叩いていた子どもが、叩かない様になったのは?】
登場人物:作って遊ぶのが大好きなA君(2歳児)
人に興味があるB君(1歳児)
A君が遊んでいる姿がとても楽しそうだから当然かもしれないけれど、
B君はA君にとても興味を持っています。
B君はA君が遊んでいるものが触りたくてA君が遊んでいるものを触わろうとします。
A君は、自分の遊んでいるものを取られたくなくてB君を叩きました。
【こんな状況に遭遇したら、あなたならどうしますか?】
A君は、
「叩いたらダメだよ!」
「一杯あるんだから1つぐらいB君にあげたら?」
「A君はお兄ちゃんだからB君にあげたら?」」
「B君は小さいから優しくしてあげないと!」
と声をかけられましたが
「ダメ!」と言って、B君に触られることを拒んでいました。
すると更に
「A君は意地悪やねー」
「A君はお兄ちゃんなのに」
「これは、みんなのおもちゃだよ。
A君のおもちゃじゃないよ」
と声をかけられA君は固まり、泣きそうに…
「なんでA君が泣きそうなん?」
「泣くのはB君やん」
その現場に出くわした私は、A君は自分の遊んでいるものを
触られないための最善の方法として「叩く行為を考えたのではないのかな?」と思い、
「触ったら嫌だったんね」
とA君に一言だけ声をかけました。
そのたった1回の声かけで、
A君は自分の遊んでいるものを守る手段は”叩く”以外にもあると学びました。
【さて、どんな手段を獲得したと思いますか?】
自分が遊んでいるおもちゃを「触ったらダメ」と言う言葉で、守る様になりました。
次の日、A君がブロックでブルドーザーを作り遊んでいたところ、B君がブルドーザーを触わりに来ました。
A君は、B君に「触ったらダメ」と言いましたが、それでもB君は触ろうとしてます。
すると、A君は苦労して作ったブルドーザーを壊してブロックの箱の中に入れました。
壊してまでしても自分が作ったものを触わられたくなかったのですね。
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