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子どもとの関係がギクシャクし始めたら・・・




教育や子育てにおいて、他者からの評価や社会的な常識がが気になることはないですか?


しかし、そんなことよりも、目の前の子どもを理解することの大切さを伝えたくて、「あの日のココアの味は、特別だった」という物語を描きました。


*この物語は、単なる創作ではなく、実際にあった出来事に基づいています。

物語では時間の流れを短縮して描かれていますが、実際には数ヶ月にわたる母親と子どもの格闘の日々を経験しました。


あの日のココアの味は、特別だった

新しい始まりは、
いつでもドキドキするものです。


小学校の入学式は、
子どもの小さな胸に
大きな期待を抱かせるでしょう。


しかし、
この物語の主人公である
ココロにとって、


新しい制服を着て
新しいランドセルを背負う
そのドキドキが、


心の重石に変わってしまいました。



入学式から
わずか10日足らずで、


太陽のように明るい期待をしていた
学校生活が、


不安の影に消えていきました。



教室での
子どもたちのざわめき、


先生の大きな声、


授業についていけない焦り、



これらが、

ココロの心に重くのしかかります。




母親は、
娘が学校に行けなくなったことに混乱し、


当初は怒りの感情を抱きました。




「昨日は行ったのに、
どうして今日は行かないの?」と、

母親の声は、
ココロにとって刃のようでした。




母親のことばに
答えを見つけられない子どもは、


自分の部屋に逃げ込みました。




そして、


ココロが学校に行かないことへの
母親の不安と怒りは、

ドアを蹴る音に変わるのです。




しかし、夜が更けるにつれ、


母親は自分の感情を見つめ直し始め、


娘の苦悩を思いやり、
理解を深めようとしました。



翌朝、
母親はココロと
優しく会話をしました。




「今日はどうするの?」と尋ねると、

ココロは「行きたくない」と
小さな声で答えました。


母親は、
今日は仕事をお休みして

娘とゆっくり過ごそう!と心に決め、



「そっか。
じゃあ、一緒にココアでも飲まない?」と
提案しました。




「仕事に行かなくてもいいの?」と
ココロが尋ねると、


「うん。
最近、ココロとゆっくり話を
していなかったからね」と

母親は答えました。



母子はキッチンで
温かいココアを作り、


静かに会話を交わしました。



ココアを飲みながら、


ココロは自分の心の中に
閉じ込めていた不安や悩みを


ポツリポツリと話し始めました。



「そっか、
それで学校に行きたくなかったんだね」と


母親は優しく言い、

今までココロの心を
理解してあげられなかったことを
謝りました。




「今日、学校に行けなくても、

また明日チャレンジできるよ」


「お母さんも、

ココロが学校に行けるように応援するね」と。



二人の会話は

互いの理解を深め、
絆を強くしていきました。



この日から、
母親はココロの感情や心の声に耳を傾け、


娘の成長を温かく見守ることを
決意しました。

学校に行くことは大事だけど、


大切なのは、
ココロが自分のペースで成長し、
自分の道を見つけること。



母親は、娘が次の一歩を踏み出すのを、
優しくサポートすることにしました。



学校に行けない日もあれば、
行ける日もある。

そう思えることで、

母親の気持ちに
ゆとりができるようになり、


結果、ココロは


再び学校に
行けるようになりました。


初めて創作した物語にも関わらず、
最後まで読んでくださり、


ありがとうございました。

この物語を通して、


子どもたちの心の声に耳を傾けることの
大切さが


少しでも届けられることを願っています。

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