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juli / 7月

夏になると行く場所

夏になると、スカンジナビアの一日は長くなる。日照時間が長いから、夕方になってもまだ日が高くて、部屋の中でじっとしているのがもったいなく思えて。だからといって何か特別にする事があるかというと、そうでもなくて。

デンマークをはじめとしたスカンジナビアの人は、遅くまで働くという概念がない上に、大体退社時間は4時半から5時ぐらい(3時に帰る人もいる)。その時間から何かをしようと思っても、店は大抵同様に4時半から5時の間に閉まるからショッピングもままならないし、開いている場所も少ない。だからこそ家に帰って家族とのんびり過ごすスタイルが出来上がっているんじゃないかな。

ただ、やはり日の長い時間は活動的に色々したくなるもの。そんなとき、コペンハーゲン近郊の有名な美術館であるルイジアナ美術館が平日22時まで開ける事にしたというニュースを入手。2008年2月16日からだそうで、近代化を進めているのがうかがい知れる。このルイジアナ美術館は、海に面した美しい庭園が有名なモダンアートの美術館だ。景色もいいし建築も素敵だし、ちょっと画期的な展示をやってくれる。最近、日本人のランドスケープ・アーキテクトに、ルイジアナは海底美術館の元になっているんだよ。といわれて、初めてルイジアナ美術館が海底に位置していることを知った。一度行ってみたいと思っている海底美術館の元祖が、こんな身近にあるなんて。観光でコペンに来る人にとっても22時まで開いている美術館ってすごいお得じゃないだろうか。

夏になって夕方の明るい時間が増えてくるヴェヌーで、やることといったら夕方のお散歩と家族で楽しむヒュッゲ。お店もないし、美術館もないから何か楽しむのであれば自然と戯れることになってしまうのだけれど、これがなんだか心落ち着く。お散歩から帰って、ルーンが何かキッチンでやっていると思ったら、美味しそうなフェロー諸島のサーモンをつかったルーン特製サーモン・キッシュが出来上がっていた。

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ヴェヌー島での豊かな生活の一端を、デンマークの文化とともに皆さんと共有したいと思います。

ヴェヌー島の人たちは、先端技術を上手に利用しながら自然に触れる生活をしています。 季節の変化に繊細に対応し、春の訪れや秋の実りに感謝しなが…

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