薬剤成分が含まれていないプラセボ(偽薬)を飲んでいるにもかかわらず、副作用が出てしまう現象を「ノセボ効果」とは?
皆さんこんにちは。お疲れ様です😊
ノセボ効果という現象について説明し、新型コロナウイルスワクチンの副反応との関連性を調査したドイツの研究について紹介しています。
ノセボ効果は、プラセボ(偽薬)を服用しているにもかかわらず、副作用が出てしまう現象のことです。この効果は、薬に対する偏った思い込みによって増幅されることがあります。新型コロナウイルスワクチンにおいても、副反応は程度の差はあれ、多くの人が経験します。このような副反応についても、ノセボ効果の影響を受ける可能性があるとされています。
そこで、ドイツで行われた研究では、新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた1678人を対象に、ワクチンに対する価値観と副反応の関連性を調査しました。その結果、ワクチンの有益性が高いと考えている人は、低いと考えている人に比べて、重篤な副反応が28%少なく、逆に、ワクチンの有害性が高いと考えている人は、低いと考えている人に比べて、重篤な副反応が39%多いことがわかりました。
この結果から、ワクチンに対する価値観にアプローチすることで、ノセボ効果を制御できる可能性があると論文著者らは結論付けています。つまり、ワクチン接種前に、ワクチンの有益性や有害性について適切な情報提供や教育を行うことが、副反応を軽減するために重要であることが示唆されます。
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