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あの会見を見て、介護施設で働く私がヒヤッとしたこと

Q.どうして抜け出したんですか?

A.許可がなければ、妻に会いに行くことすらゆるされず、その許可は決して下りない。
自分は何も悪いことはしてない。ただ家に帰って家族に会いに行くことがなぜ許可されないのだ。
ずっと建物の中に閉じ込められ、自分から人を訪ねることも出来ず、社会と断絶されているせいで、日にちすら分からなくなる時があり、気がおかしくなりそうだった。
彼らはいつも、私の話を聞かずに、要求をはぐらかし時間稼ぎをする。人権を無視しておかしな事をしているのは彼らの方だろう。
私が何をしたと言うのだ。
彼らは、私が一人で出かけるのは危険だという。私は外で誰かを傷つけたことは一度もない。一体何が危険なのだ。
このままでは、一生家族に会えないまま、この中で死んでしまう。
だから、決死の思いで抜け出したのだ。


これが介護施設を抜け出した入居者へのインタビューだとしても、成立しそうなことにヒヤッとした。


私たち介護をする人は、監視係になってはいけない。

一方的な正義を振りかざし、人権を奪っていないか、常に気を払う慎重さを持っていたい。


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