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晩夏のピアノ

8月も終盤。
もうずっと真夏日が続いてて
暑さ疲れ・冷房疲れなど
何かしら身体の疲労を感じてる人が多いかと思われる。

人間だけではない。
ウチのピアノのhapPIANOさんも
今年の夏は早々に夏バテして
自慢の美声が……歌っても音程が合わなくなっていた。

音感が育つ時期の子どもたちが
何人もレッスンに来てるので
気が気ではなかった。

ただ、調律の業界も
今時よく聞く〝人手不足〟なのか
ピアノドクターは引く手数多でご多忙な為
なかなか来てもらえなかった。

昨日ようやく施術をしてもらえ
hapPIANOさんの美声が蘇った。

この春にオーバーホールしたので
弦交換後は特に音程が安定しづらい。

そのうえ
暑さと冷房の寒暖差の繰り返しに
追い討ちをかけられたのかと。

この夏の暑さは
当面続きそうな予報ですね。

そんな中でも数日前から
昼間は相変わらずの真夏日でも
朝夕に心做しか秋の気配を感じる。

風に涼を感じ
秋の虫の声がかすかに聴こえてきたから。

去年までは里山に住んでいたので、
もっと季節感が濃かった。
今頃はたぶん
昼間はツクツクボウシの蝉時雨。
夜が深けたら秋の虫の大合唱。

ススキや野の花が広がる野原や
里山の緑を臨むピアノ部屋では
時に
日差しのない北側出窓を開けて
空気を入れ替えるだけで
暑さをしのげることも。
今より広めの部屋だったから
エアコンの風が
hapPIANOさんを直撃することもなく過ごせたんだけど。

今のピアノ部屋では
そうはいかず
エアコンの風向調節は難しい。

そこで、ドクターから
いろいろ指南いただいた。

ピアノも内臓を冷やすのは良くないのか
「屋根(蓋)は全開にせず中に風を当てない」

「風向は極力直接風が当たらない方へ羽を向けて」

「冷風の強さは〝しずか〟に設定する」

更には、空気清浄機について
新しい家は密閉性が高いので
ピアノに適した湿度より低すぎる%の時は
以前の家では使ったことがない
加湿器機能を使ってみてると言ったら
「さすがに夏場は加湿はしない」
(気温上昇に伴い湿度も上がるので)とダメ出し。

次回、往診に来てもらえるのは
初冬の頃でしょう。

それより前に
発表会が開催される。

その頃には季節は進み、
hapPIANOさんと共に里山から旅立ってから早いものでもうすぐ1年。
私だけひと足早く、こちら新天地での四季をひと巡りすることになる。


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