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それが何だったのかは…。

 10年ほど前、とある雑貨店で小物を見ていた時のことである△

確か何かのキャラクターの、掌に載るぐらいのグッズだった。それは紙の箱に入っていた。箱のイラストでは中身がよく分からず、蓋を開けた。ほぼ正方形で、蓋が箱の本体の一辺に繋がっているタイプのものである△

その箱を開けた瞬間だった。何か硬いモノが勢いよく飛び出してきたのか、バチン!と激しく音を立てて、眉間に当たった。一瞬、何が起きたか分からなかった。しかし眉間に痛みを感じる。何かが箱から飛び出してきて、顔に当たったのだと思った。バネのようなモノが箱に入っていたのか。中を覗いてみるが、そのようなモノは見当たらない△

中身のことは忘れてしまっているがその当時でもこれは何なのか、把握できなかったように覚えている。それにしても、開けた瞬間の衝撃は何だったのか。当たった何かは床に落ちたのかもしれないと思い、周辺を探してみたがそれらしきモノは見つけられなかった△

イメージしたのは箱の中にびっくり箱のようにバネが仕込まれていて、蓋を開けた瞬間、人形の頭が飛び出してくる、という代物である。しかしバネ様のモノはなく、仮に顔に当たるほどの強度を持ったバネ、は危険では無いか。しかも当たった先が眉間だったからまだ良かったものの、これが目に当たっていたらと思うとゾッとした△

後で鏡を見たら、眉間が赤くなっていた。本当に何かがぶつかっていたのだ。でもそれは、何だったのか?

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これより上は、天声人語のルール(603字/6段落)に沿って書いてみる、に勝手にただ今挑戦しています。お読み下さり、ありがとうございました^^!


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