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休職中に実家に帰ったら、こころあたたまる出来事がいくつかあった話。


休職中にしたかったことのひとつ、実家に帰省すること。

通院が落ち着き、ひとまず薬を飲んで様子を見ることになったため、ようやく実家に帰省することにした。

いまは都市部で暮らしているが、出身は地方。さらに言うと、地方の中でも結構な田舎。電車は1時間に1本しか走らないし、ところどころに精米所があったり、美容室にサインポール(赤と青模様で回転しているポール)があったりする。笑

そんな地元の自然の空気に触れたくて、
家でくつろぎながら、たわいもない話ができる相手がいてほしくて、
母の栄養バランスの取れた美味しいご飯が食べたくて、
おっきなお風呂でゆっくりあったまりたかった。

実家に帰ってきた今、ほとんどすべてを感じられているような気がしていて、本当に帰省してよかったなと思っている。

3~4日は実家でゆるりと過ごさせてもらう予定だが、帰省して約1週間経過した今までにあった出来事を備忘録として書き留めたいと思う。


帰省中の電車

平和な世界だ・・・と思ったエピソード

ここで紹介するのは、帰省中の新幹線でのエピソード。

降車駅に到着するのをデッキで待っていた時の話。
私は、降車駅で開く扉とは反対側の扉近くで、駅に着くのを待っていた。
そこに、私が乗っていた号車(1号車とする)から30代くらいの男性がデッキ近くまでやってきて、後ろの号車(2号車する)から60代くらいの男性もやってきた。
3方向に人がいるイメージ。。。

愉快な手書き図。。。ご愛嬌です。笑

久しぶりに帰省ができる嬉しさと次の電車への乗り継ぎ時間に余裕があったことから、男性二人に先に降りてもらおうとぼんやりと思っていた。
(自分が急いでいるときや気持ちに余裕がないときに上のイラストに描いた状況になったら、イライラしちゃいませんか。。。笑)

降車駅に到着し、私たちが下りる順番になった。

すると、男性二人+私の3人でお互いの顔を見て、

「あ、どうぞー」

と手振りをつけて声をかけあった。

↓ 以下、私の心の中 ↓
「え、この方々も譲ってくれるの????(嬉)
 なんとまあ平和な世界じゃん。。。。」
↑ 終わり。笑 ↑

3人で仲良く(?)譲り合い、
30代男性→60代男性→私 の順番で新幹線を降りた。

このエピソードで伝えたいのは、「結局私が最後に降りました☆」ということでは決してなく、「譲り合いう」いう何とも平和な時間が流れたよ、ということだ。

休職する前、毎朝通勤ラッシュの時間帯に電車に乗っていた私は「我先に」と降車する人に何度も遭遇し、朝からブルーな気持ちになったことは数えきれないし、実際のにも周りの方々をブルーな気持ちにさせてしまったこともると思う。
あわただしい経験を平日5日間、毎日毎日積み上げてきていたものだから、新幹線でのこのエピソードは、私にとって気持ちがあたたまるものだった。

譲ってもらえたら、もちろん嬉しい。
それ以上に、
私自身が人に譲ることができたら、
つまり、人に譲れるほどの余裕があれば、
自分で、自分をあったかい気持ちにできるのではないかと思った。

新幹線を降りた後、この感覚を毎日の暮らしの中で大事にしたい、と強く思った。
仕事・誰かとの待ち合わせ・お店の予約時間に遅れずに行くために、急いでせかせかと行動することももちろん大事だし、そういう場面に直面することはたくさんある。

だけど、少しでも気持ちと時間に余裕を持てる暮らしができたら、
自分自身にあたたかくて、うれしくて、前向きな感情を抱かせる瞬間が増えるかもしれない。

なんて、そう思ったのだった。

平和な世界を感じさせてくださった男性おふたり、ありがとうございました。

帰省中の家族

帰省中の家族の様子について

家族は仕事について何も触れず、私が働いていた時と同じように変わらずに接してくれている。
ただ、直近の3連休は約2時間運転して、きれいな海を見ながらおいしい海鮮丼を食べるお店に連れて行ってくれたり、いちご狩りに行ったり、離れたエリアにあるショッピングセンターに連れて行ってくれたり、、、
家の中でぐるぐると思考をめぐらす時間が少なくなるように(だと私は思っている)、たくさん外に連れ出してくれた。

「触れない」「変わらない」ながらも、すごく気を遣ってくれているように感じる。家族の優しさに感謝。。。本当に頭が上がらない。

改めて、家族が好きだということ、実家は私にとって大事な場所であることを実感している。

今までとこれからの家族の存在

社会人3年目になった昨年の夏頃から、プライベート・仕事・住まい・友人との関わりなど、大きく言うと「人生」について考える時間が増えていた。仕事にも、都市部の生活にも慣れて、少し落ち着きがでてきたからだと思っている。

今の住まいには、社会人になって仕事経由で知り合った仲のいい方々しかおらず、家族はもちろん、学生時代の仲のいい友人たちもすぐに会える距離にはいない。

もちろん、上記のようになることは、社会人になる時点でわかっていた。それでも「人生で1回は都会に住んでみたい」っていう純度100%の好奇心を頼りに、都市部で就職することを決めた。

都会に住むことは、中高生ぐらいからの私の夢でもあったので、この選択をしたことは休職する事態にまで陥ってしまった今でも、後悔は全くしていない。
※追記:実際に昨日、中3のクラス文集をみたところ、将来の夢に「関東か関西に住むこと」と書いていた。。。
中3の自分よ!夢は叶ったよ!25歳の自分より。

ただ、社会人1.2年目にただひたすらガムシャラに仕事に取り組んでいた時とは違ってきていた。社会人3年目になって今後のライフプランなどを冷静にかつ長期目線で考えられるようになったとき、気の置けない心を許せる人たちと過ごす時間が少ないことは、私にとって、パズルの一部分のピースがごそっと無くなっている感覚であることに気づいた。

家族や友人たちと会えなくても、平気だと思っていた。

両者ともに、すごく良好な関係性は築けているし、
たわいもないことで連絡を取り合えるし、
なにか用事あれば、予定を合わせて会える。
私自身、ひとりで過ごす時間は苦痛ではないし、
寧ろひとりで過ごす時間が1日のどこかでは欲しいタイプ。

だから、ひとりでも、
仕事関係で繋がった仲のいい方々とふらっと会えれば、
それでいい、と思っていた。

でも、今の私にとっては「心を許した人たちと過ごす時間」はパズルのど真ん中のエリアにあたるのかもしれない、と感じている。
休職していて、気持ちが少しマイナス傾向にあるからっていうのもあると思うが、休職したからこそこの大切さに気付けた。

あー、今までの自分って仕事にすべてを注いでいたんだな。
仕事で評価されることに夢中になっていたんだな。
将来的にも武器になるスキルを身につけようと必死だったんだな。

(※上記のように、仕事に全力を注いでいる方々を否定・批判しているわけでは決してございません。あくまでも上記の思考が私の生活にとっては良くない状態へと導いてしまっていた、私にとっては合っていなかった、ということを表しています。)

もちろん仕事は大事だったし、
復職するにしろ、転職するにしろ、どの選択肢を選んだにしても、
これからも仕事は全力で頑張りたいと思っている。
プライベート生活や自分の気持ちをきちんと考慮した上で

おわりに

今の私は、仕事、プライベートのバランスを考える必要がある。
これに気づけただけで大きな収穫。

バランスってすごく抽象的だし、わかりにくい。
でも、休職後にどの選択肢を選び取るかの重要なポイントになると思っているので、すこしずつ言語化して行こうと思う。

なんとも言い難い、まとまりのない文章になってしまいましたが、
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。

ではまた。

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